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無痛?フリースタイル?自分らしく産みたい(3ページ目)

無痛(麻酔)分娩、フリースタイル出産……出産法はいろいろあります。それぞれどんな方法なのか、どんなメリットがあるのか知っておきましょう。

河合 蘭

河合 蘭

妊娠・出産 ガイド

出産ジャーナリスト。著書に『出生前診断-出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新書/科学ジャーナリスト賞2016受賞作)、『卵子老化の真実』(文春新書)、『安全なお産、安心なお産』(岩波書店)、『未妊-「産む」と決められない』 (NHK出版)など。

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分娩台の上に固定されず、自由に楽な姿勢で産むお産です

フリースタイル出産は、解剖学的に見て赤ちゃんが出やすい方法です。分娩台が登場するまで、世界中の妊婦はすわったり、立ったりして産んでいました。その方がいきみやすく、赤ちゃんも重力の力を借りられるので下りていきやすいのです。

改めて身体のデザインを見直してみれば、ヒトの産道は、仰向けに寝てしまうと登り坂になるようなカーブを描いています。ですから、何かにつかまった前傾姿勢、よつんばいなどが産むには効率のいい姿勢です。そして産みやすい姿勢とは、痛みも軽減される姿勢なのです。
 

夫やこどもの立ち会いも自然に

分娩台に乗ると医療的な雰囲気になりますが、フリースタイル出産は畳やフローリングの部屋でおこなわれたり、分娩台を使うとしてもベッドのようなものだったりします。その風景は普段の生活と近いですから、夫や上の子の立ち会いもお互いにリラックスできるようです。
 

会陰切開などいろいろな医療処置が減ります

フリースタイル出産は会陰裂傷が起きにくいので、会陰切開を避けたい人にはおすすめです。動いているため子宮も血流がよく、赤ちゃんの心音が落ちにくいと言われています。
 

「私がやった!」という自信と達成感

自分で好きな姿勢を探すので、ヨガをしているときのような「身体との対話」があり、身体に関心のある人にはぴったりです。自分で産んだという感覚も強く、達成感や自信が得られるのもこのお産の良さです。

身体の摂理にそったお産ですから副作用はありません。医療行為が必要になった場合に分娩台へ移らなければならないことくらいです。

>>フリースタイル出産と相性ぴったりな 水中出産、イメジェリーもご説明しましょう>>

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