院長の畑山博先生 |
院長の畑山博先生にお聞きしました。
■こちらの特徴は何ですか?
不妊症治療、出産、小児科と家族が誕生して育っていく過程をトータルに診させていただく病院です。41床というベッド数は産科・小児科だけの個人病院としては規模が大きい方です。創立も明治35年と百年を超える歴史があり、私は院長として6代目に当たります。
家族で迎える出産を大切に考えて、夫、子ども、おじいちゃん、おばあちゃん、と誰でもお産に立ち会って頂き、宿泊もしていただいています。ご家族のために、入院中のお部屋はツインになっています。
■分娩料のめやす
40~50万円
■出産される方の年齢層
25歳~45歳
京都市中心部のオフィス街にあり、不妊治療もしているので年齢は他院より少し高めで、35歳以上の方が全体の2割程度を占めます。
和室の分娩室。 |
別の建物に院内助産院「みのりの家」を開いていて、そこで、助産師がゆっくりとバースプランについてご相談させていただきます。
平成20年からは、正常出産の方を対象に、5人の決まった助産師が継続して妊婦健診、出産、産後ケアを担当する院内助産院システム「みのりのお産」
も始まります。関心のある方はどうぞご利用下さい。
・夫立ち会い
帝王切開の方も含め、ほとんど全例の出産で夫が立ち会っています。子どもさんの立ち会いも大変多いです。
・フリースタイル出産
赤ちゃんばかりか夫や上の子とも一緒に広々寝られるツインベッドの入院室。 |
・できれば会陰切開をしたくない
切開したくないというご希望があれば、ほとんどの場合ご希望に添えます(危険がある場合は添えないこともありますが)。
・無痛分娩
どうしても陣痛促進剤の使用が増えるため、受けていません。
■帝王切開
緊急帝王切開にも対応します。24時間いつも30分以内に手術を開始できます。小児科1名も立ち会います。
■産後の母子同室
小児科もあるので産後もおつきあいが続く。 |
出産直後からの母子同室が基本です。疲れた方はお預かりします。帝王切開の方も同様です。生まれた赤ちゃんといたいのは、金メダルをとった選手がメダルを誰にも預けたくないのと同じではないでしょうか。ご家族も宿泊されることが多く、家族で赤ちゃんと一緒に過ごされています。
■母乳についての方針
できる限り母乳です。低血糖の赤ちゃん、低体重の赤ちゃんはミルクを使用することがあります。退院後の母乳ケアは「みのりの家」でお受けします。
退院後もおつきあいが続く方が多いです。京都市子育て支援活動の一環として、足立病院マミーズスクエアも開かれていて一時託児ができ、親子で通える教室も多数開催されています。
■不妊治療
不妊治療センターがあり、年間700人くらいの方が妊娠されています(受診者全体の約7割に相当)。体外受精は年間約1000件で治療成績の詳細はホームページに公開しています。
■医師と助産師さんの数
産科医が常勤8名、非常勤6名。小児科医は常勤2名で非常勤4名。助産師は30名前後で推移し看護師は20名前後です。マミーズスクエアには保育士10名がいます。