助産院は、助産師さんが営む出産施設です。法律で、助産師は、医師のようにお産の介助ができることになっています。正常出産だけしか扱えないのですが、それにかけては一家言あるところばかりです。

●ゆっくり話せる初診
今、日本には入院して出産できる助産院が293件はあり、若い人がオープンする例も増えています(※)。

助産院の初診は3分診療から最も遠いもので、1時間くらいの時間をかけます。医師がいないところで出産するということについて、自分の体、赤ちゃんの気がかりについて、たっぷりと話し、質問することができます。

その上で納得できて「ここで、この人と産もう」と決めたら、そこが助産院出産のスタートです。

こうして決めた信頼できる助産師さんに、妊娠、出産、産後、そして育児相談までずっと見守ってもらえるのが、助産院の一番いいところです。

●自然なお産と母乳育児が身上
一概には言えませんが、お産は、タタミあるいはフロア上のフリースタイル出産が多くなっています。家族の立ち会いは9割を越え、助産師さんがついていてくれる時間も医療施設より長いのが普通です。

産後はたいてい出産直後から母子同室で、ミルクは使わないか最低限にとどめるところが多いでしょう。入院している人の数が少なく、細かいルールもなく、お産婆さんのおうちに泊まりに来た感じの家庭的な入院ライフです。

●医療行為はできません
投薬や、切開などはありません。これは自然なお産がしたい人には嬉しい反面、何かあった時には医師の施設へ移動しなければならないということです。法的に、助産師さんは、緊急時以外の医療行為を禁止されています。

助産院で産むなら、医療の助けを借りなくてすむよう、まじめで地道な体作りや、必要な検査、治療をしてお産に望むことです。お産は天に任せるようなところがありますが、努力は精一杯するのが助産師さんで産む人の心得というものです。

●助産院選び――こんな助産院がおすすめです――

1.「ここが好き」と思える助産院
あなたが、好きかどうか。助産院選びは、感性が大事です。
2.信頼できる助産師さんがやっている助産院
頼れるしっかり者で、かつ優しい助産師さんだったら、うれしいですね。
3.医療機関との連携がとれている助産院
いざという時はきちっと判断して医療機関へ送ってもらえるかどうか。病院へ移動する時、助産師さんが一緒についてきてくれるかどうかもポイントです。
4.体作りを応援してくれる助産院
勉強熱心な助産院は、お灸などの自然療法を教えてくれたり、食生活や運動についてもていねいに教えてくれたり、励ましたりしてくれます。
5.希望がかなう助産院
助産院といえばどこでも母乳バッチリ、出産姿勢は自由、と思っていたら違ってびっくり‥‥という人が時々います。助産院もいろいろな方針のところがあるので、決めてかからず、やり方をきちんと聞くこと。

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写真は黄(ふぁん)助産院(東京・杉並区)で撮りました。