不便でも快適!? デザイナーの住む古い家
ミカエルさんの住まいは、とても個性的。築300年の古い建物で、天井は低く、玄関の木のドアを開けると、そこはすぐにLDK。薪を炊いて使うキッチンが備わっていて、大きさは12畳程度。その奥には窓の無い8畳程度の寝室がありました。雰囲気はとっても素敵なのですが、トイレは別棟、シャワーはアウトドア(!)という昔ながらの建物です。平均気温がマイナス3度くらいになる冬場はとても寒く、日々の暮らしを送るには少々不便。そのため、この地区の家はサマーハウスとして使われることが多いのだとか。
言ってみれば、その建物自体がアンティーク。天井も低く、コンパクトな居住空間のため、余分なものはありません。不便なことは多少あるけど、電気は通っていて電子レンジも電気ケトルも使えて快適、とミカエルさん。壁紙はずっと昔の住人から受け継がれてきたもので、なんと手書きなのでした
でも、家が古いことで多少の不便さはあるけれど、ミカエルさんにとっては味わい深さのひとつ。都会的なアパートでの暮らしは「何か違う」と思っていたとのことで、友人の紹介で住み始めた古いこの家のほうが快適だし、とても気に入っているそうです(もちろん冬も住んでいます)。
LDKの家具はほとんどが前の住人の置き土産で、ミカエルさんが持ち込んだのは寝室に置いてあったデスクと仕事用のパソコン。基本的にはコンパクトな部屋を自分らしく整えただけ、ということですが、それでも絵になってしまうのは、やはりデザイナーとしてのセンスが滲み出ているということでしょうか。
次のページではミカエルさんに聞いた、IKEAアイテムの取り入れ方をご紹介。