お手入れや交換は腐食が進む前に!特に防水に注意を
〈ベランダ・バルコニーのリフォーム〉

ベランダ・バルコニーのリフォームは、暮らしを各段に快適に便利にしてくれる。
床面が防水施工されているルーフバルコニーやベランダは、定期的な再防水リフォームが必要です。一旦雨漏りすれば費用が倍増しますので、切れる前にメンテナンスをしておきましょう。再防水工事の時期は10年おきが目安です。
マンションのベランダは、共用部分に当たりますので、防水工事は大規模修正の際に行います。この時期の目安も10年おきですので、ベランダに物を置いている場合は、片付けが必要です。
我が家のイメージに合わせたデザインを選ぼう
〈ベランダ・バルコニーのリフォーム〉
ベランダ・バルコニーのデザインは、住まいの外観イメージを決める大きなポイントです。ナチュラルなウッド調、モダンなメタル調、和風に合う格子タイプなど豊富なデザインが揃っていますので、リフォームの際は我が家のイメージにあわせて選びましょう。
やさしいウッド調パネルのバルコニー。アルミ製なので手入れはラク。ナチュラルな雰囲気にしたい時に。
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ナチュラルシルバーの横格子はモダンな我が家を演出してくれる。
デザインやサイズだけでなく、風通しと日当たりもチェックして選ぶ
〈ベランダ・バルコニーのリフォーム〉
ベランダ・バルコニーのリフォームの際には、デザインだけでなくサイズや機能にも注目しましょう。まずは素材の確認から。手軽なのはアルミ製品です。軽く丈夫で、スチールや木製に比べてメンテナンスが楽なのも魅力です。リフォームで取り付ける場合は、後付けしやすい柱建て式か屋根置き式を選びましょう。上にご紹介した3つの写真は、全てアルミ製品です。
柱立て式のバルコニー。コーナー部分に取り付けることも可能。アルミ製品なので軽くて手入れもラク(YKK AP)
バルコニーの機能は、フェンスの選び方で大きく異なります。ポイントは、風通し、日当たり、目隠しの3つの機能のバランスを考えることです。目隠しを重視するあまり、風を全く通さない作りにすると、内側に湿気がたまったり、部屋の風通しが悪くなったりすることがありますので、我が家にとって必要な機能をシッカリ見極めましょう。
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光を通す透明パネルのフェンスなので、部屋の中がとても明るい(LIXIL)
奥行きが広いサイズならアウトドアリビングに!光を通す床材も
〈ベランダ・バルコニーのリフォーム〉
奥行きが広いベランダ・バルコニーに交換リフォームをすれば、ティータイムやガーデニングなどを楽しめるアウトドアリビングになります。ただしサイズが大きくなる分、下の部屋の日当たりが悪くなっていないか、柱の位置がジャマになっていないか、よく確認しましょう。
タイル調床とスリット床の組み合わせ。下階に光を通してくれる(LIXIL)
最近では光を通すためのスリットが入った床材や、半透明の床材もあります。ベランダ・バルコニーのリフォームでは床材選びにも気を配ることで、上下階ともに明るく気持ちよく暮らせるようになります。
屋根があれば安心して洗濯物が干せる! 気になる日焼けも防ぎたい
〈ベランダ・バルコニーのリフォーム〉
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高さが自由調整できる物干しセットと物干し棚。不要な時はスッキリ収納できて便利(LIXIL)
便利なのが収納式物干しです。不要な時は収納しておけるので、普段はスッキリ、使う時だけ便利な物干し場になります。腰高の位置に取り付ける物干し棚も、枕や靴などを干すのに便利に使えます。
また屋外に洗濯物を干すとなると、心配なのが急な雨。一般的にベランダとは屋根があるもの、バルコニーとは屋根が無いものを言いますが、屋根を取り付けておけば洗濯物を干したまま安心して外出できるようになります。
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高さが自由調整できる物干しセットと物干し棚。不要な時はスッキリ収納できて便利(LIXIL)
気になる日焼けも、UVカット加工してある屋根材を選べば安心です。高い遮熱機能を持つタイプもあり、夏の強い日射熱を防いで、家の中を涼しくする効果もあります。最近では、オーニングと呼ばれるテントの日よけも人気です。オーニングの選び方や取り付けリフォームのポイントは下記にご紹介していますので、ご覧になってみて下さい
部屋が1つ増えたような存在感!アウトドアリビングで快適度アップ
〈ベランダ・バルコニーのリフォーム〉
今あるベランダ・バルコニーに小さなリフォームの工夫を加えるだけでも、快適度は大きくアップします。小さくても、くつろぎの空間、アウトドアリビングを作ることが可能です。
バルコニーの床と部屋の床高さを揃えるだけで、空間が大きく広がる。ナチュラルなイメージでまとめたミニリビングに(LIXIL)
まずは雰囲気を盛り上げましょう。ポイントは空間の統一を図ること。無粋なエアコンの室外機には、カバーを掛けましょう。ホームセンターで様々なデザインの室外機カバーを売っていて、DIYでも取り付けできます。エアコンの室外機にはサイズがいくつかありますので寸法の確認を忘れずに。もちろん、空気の出入りを邪魔しないよう十分注意しましょう。
床にはタイルやウッドデッキを敷き、部屋と床の高さを揃えれば、外に部屋がもう1つ増えたよう。こちらもDIYでリフォームが可能です。ただし、木製は劣化が早くお手入れが必要なので、長持ちさせたいならタイル製がお勧めです。
またベランダガーデニングをするなら、屋外水栓の取り付けリフォームをしておくと、植物への水やりや、掃除の時に便利になります。
部屋をより広く感じさせる屋外空間の作り方や、フローリングの貼り方、サッシの選び方は下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
マンションのベランダにウッドデッキを敷く際は規約に注意
マンションのベランダにも、ウッドデッキやタイルを敷くことで、空間の有効活用ができるようになります。ベランダをキレイにすると、窓からの風景も変わり、室内も含めた空間全体が活き活きとします。
並べて敷くだけのタイル、バーセア。耐久性が高く、水はけもいい(TOTO)
ただしマンションのベランダは、専用使用が認められている共用部分です。床材の敷詰めを禁止しているマンションもありますので、管理組合に事前に確認しましょう。
ガーデニングや喫煙、布団叩き、そしてゴミやペット問題など、増えているマンションのベランダトラブルは下記でご紹介しています。 【関連記事】
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