エコポイント制度の経済効果は?
もうお馴染みの制度なので改めて触れるまでもないかもしれませんが、エコポイントとはエアコンやテレビ、冷蔵庫を購入する時についてくるポイントで、地球温暖化の抑制や経済の活性化、地上デジタル対応テレビの普及などを目的として、2009年5月から始まった制度です。今の予定では2010年12月で終了する予定ですが、延長する可能性も出てきています。テレビですと12型から60型まで、東芝やソニー、パナソニック、シャープ、三菱電機、日立など主だったテレビメーカーが対象機器の取り揃えを充実しています。例えば42型テレビを一台購入すると23000ポイントが受け取れます。これは金額にすると23000円分となり、家電量販店のポイントと合わせると非常にお得感がある制度です。
取得した家電エコポイントは様々な商品・サービスと交換できます。ですから、経済効果はエアコンやテレビなどの購入促進に加えて、ポイントを使うことによる消費増大も期待できるというわけです。
エアコン販売は猛暑とエコポイント効果両面で絶好調
今夏は家の中でも熱中症になるくらいの猛暑が続いています。6月以降、この猛暑とエコポイントの影響でエアコンが好調な売れ行きとなっています。GfKジャパンによると、特に、今年は梅雨明け後の伸びが驚異的で、七月第四週(19~25日)は前年同期比で2.5倍に上るくらいエアコンの販売が好調です。エアコンメーカーは、ダイキン工業(6367)、富士通ゼネラル(6755)、三菱電機(6503)、シャープ(6753)、パナソニック(6752)などが挙げられます。しかし、これらの企業は日本国内のエアコンだけでなく、様々な他の製品、さらには海外動向の影響をも受けます。そう考えると国内の好調さが今後もどんどん続くというよりも今がピークの感が強く、素直にお奨めすることはできません。
エコポイント対象製品はエアコンだけでなく、テレビも好調が続いております。テレビはエアコン以上に優遇されたエコポイントがつくのですが、例えばビックカメラなど販売店のポイントが上乗せで付くと更にお得感が増すため、販売促進されているようです。デジタル化への推進やLEDテレビ、3Dテレビ、ネットテレビなど新製品が続々と出ていることも好調の要因でしょう。例えばソニーの四半期ごとの推移では2010年第一四半期(4月~6月)は510万台と前年の320万台を大きく上回って好調に推移しております。