東京の観光・旅行/浅草・上野

谷中・根津・千駄木の歩き方(2ページ目)

ランドマーク的な施設があるわけではないのに、人気を集めているのが『谷根千(やねせん)』といわれるエリア。路地で思いがけなく面白い店と出会えたり、また東京にしては珍しく、住人から声をかけられることも多い・・・そんな“ぶらっと”歩くのが楽しいこの街の魅力をご紹介しましょう。

藤丸 由華

執筆者:藤丸 由華

東京ガイド


個性ある寺社と谷中霊園

谷中の絵になるスポット『観音寺』の土塀。周りはお寺と住宅、静かな細道にあります

谷中の絵になるスポット『観音寺』の土塀。周りはお寺と住宅、静かな細道にあります

谷中エリアは「寺院の屋根の下に谷中の町がある」といわれるほど寺が多く、その数約70寺。江戸府内の再開発や1657年の明暦の大火などを機に、このあたりに寺が移ってきたそうですが、今でもお寺を目印に歩いた方がわかりやすいほどです。

お寺の中には見どころのあるものも多く、例えば『観音寺』の土塀は、谷中エリアのシンボル的存在。美しく積みあげられた瓦は、1992年に「台東区まちかど賞」を受賞しています。(『観音寺』地図:Yahoo!地図情報

『全生庵』千駄木駅から三崎坂を上ったところに

『全生庵』。円朝の命日8月11日を中心に円朝まつりが開催されます

『全生庵』は、幕末の偉人・山岡鉄舟が幕末・明治維新の際、国事に殉じた人々を弔うために1883年に建立したお寺。落語界に多大な影響を与えた三遊亭円朝の墓があり、また円朝が集めた幽霊画コレクションを毎年8月の1ヶ月間、公開しています。

『天王寺』は1957年に焼失してしまった五重塔があった寺で、江戸時代には幕府公認の富くじが興行され、目黒不動尊、湯島天神と共に「江戸の三富」として賑わった場所。その境内の一部が現在約7000基の墓碑が建つ『谷中霊園』となりました。約10万平方メートルの園内には、15代将軍の徳川慶喜や、日本画の横山大観など幕末・維新以降の有名人が数多く眠っています。
(『天王寺』地図:Yahoo!地図情報

また根津にはつつじの名所としても知られる『根津神社』が。境内にある約2000坪のつつじ苑には、約50種3000株のつつじが咲き、4月からゴールデンウィークにかけ、大変な人出となります。

たい焼きは140円。あっというまに列ができるほど人気で、大量買いしていく人も

たい焼きは140円。あっというまに列ができ、大量買いしていく人も

根津神社に足を延ばした際には、不忍通り沿いの行列ができるたい焼き専門店『根津のたいやき』をチェック。50年続く店で2代目の焼くたい焼きは、薄くパリっとした皮に頭からしっぽまで餡がぎっしり! 餡を皮でくるんでいるといった印象の、贅沢なたい焼きです。
<DATA>
■根津のたいやき
住所:東京都文京区根津1-23-9-104 
TEL:03-3823-6277
営業時間:10:30~売り切れまで
定休日:不定休
アクセス:東京メトロ『根津』駅より徒歩5分
地図:Yahoo!地図情報

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