オリジナルモーニングを
1日中食べられるアンテナショップ
コーヒーのおまけなのにおにぎり、茶碗蒸し、味噌汁まで付いてくるお店も。写真は「カレン」のモーニングサービス400円
その発祥の地といわれるのが、名古屋郊外の一宮市。一宮は戦後、繊維業で栄えた町。応接室がわりに喫茶店を利用する“機屋さん”が多く、そんな常連さん向けのサービスとしてモーニングが始まったのだと伝えられます。
この地域独自の食文化を町おこしグルメとして盛り立てようという動きが、近年活発に。2007年に一宮商工会議所を中心に「一宮モーニング協議会」が発足し、モーニング博覧会なるイベントや、マップ制作など、あの手この手でモーニングの町・一宮をアピールしています。
そしてこの度、ついに一宮モーニングの専門店、その名も「ICHIMO(イチモ)」が登場! 2010年7月22日、名鉄一宮駅構内、名鉄百貨店1階にオープンしました。
名鉄百貨店一宮店1階にオープンした「ICHIMO」(イチモ)。一宮モーニングで町の活性化を図る一宮商工会議所が運営する
ICHIMOのオリジナルモーニング。コーヒー、アメリカン、紅茶、オレンジジュース、アップルジュース、トマトジュースすべてのドリンクに付いてくる
・浮野鶏のウフ・ココット:養鶏が盛んな一宮北東部の浮野地区の卵を使用。半熟に蒸した卵にトマトソースをトッピング
・切り干し大根とナスのサラダ:一宮特産の切り干し大根とナスをオニオン醤油ドレッシングで和えた一品
・リエット:一宮産の野菜を豚肉と一緒に煮込んだペーストをほろ苦いチコリに合わせて
この充実の内容が、400円のドリンクのおまけとして付いてくるんです! しかもモーニングといいながら朝から晩までのフルタイム。やりすぎ?ってくらいにおトクすぎるサービスです。
店内には市内の喫茶店のモーニングをパネル展示
No.1を決めるイベントの開催も
店内で無料配布される一宮モーニングマップ。参加店の詳細な内容やマップ、さらに一宮モーニングの歴史や市内の観光情報まで掲載した全60ページの充実の内容
9月からはこの参加店のモーニングを店内で再現する予定。各店舗と同じ値段と内容で、「ICHIMO」店内で提供されます。ここで飲食するだけじゃなく、一宮の喫茶店とモーニングに対する興味が深まり、“次はこの店のモーニングを食べたい!”と楽しみが広まる仕掛けがなされています。
オリジナルキャラクターのイチモ。デザインは何とあの鳥山明大先生……の初代アシスタンで漫画家の田中久志氏(『Dr。スランプ』時代からのファンは当時のペンネーム「ひすゎし」の方がなじみがあるのでは?)。関連イベントなどに登場して一宮モーニングを盛り上げる
料理ではなくサービスでご当地色をアピールするのが、一般のご当地グルメとは異なる一宮モーニングの面白さ。各店舗がそれぞれ工夫を凝らしたモーニングメニューを食べ歩く楽しさもあります。そのアンテナショップである「ICHIMO」で、名古屋にも負けない一宮喫茶のおもてなしぶりを体験してみてください。
■ ICHIMO(イチモ)
住所:名鉄百貨店一宮店1階
TEL:0586-46-8225
アクセス:名鉄一宮駅構内(名鉄名古屋駅から特急で約15分)
営業時間:10:00~19:30(ラストオーダー19:00)
定休日:不定休(名鉄百貨店一宮店に準ずる)
地図:Yahoo!地図情報
【一宮モーニングの関連記事】
□「喫茶店の祭典 『一宮モーニング博覧会』開催!」
□「喫茶店の祭典 『一宮モーニング博覧会』 2nd」