雷対策は過電圧・過電流だけじゃない! 停電にも備えよう
雷が落ちた場合に最も深刻なのは、これまでに紹介してきた雷サージだが、より深刻な場合は一時的に停電してしまうこともある。そうなると、せっかく雷サージ対策をしっかりととっていても、データが破壊されてしまうなど深刻な被害を受ける可能性がある。そこで、停電などの不意な電源遮断でもPCを安全にシャットダウンできる、UPS(無停電電源装置)を紹介しよう。
UPSとは、電池や発電機を内蔵する電源装置のこと。停電時でも付属のタップに電気を供給できるので、PCや周辺機器などを安全にシャットダウンできる。ここで注意してほしいのは、「しばらく作業を続けられる」のではないという点だ。
一般用のUPSは、あくまでも「一時的な電源バックアップ」であって、10分程度までしか電源を利用できないと思ってほしい。だがその間にしっかりとデータを保存してシャットダウンまで行えるので、絶対に守るべきデータのある人は利用を検討してみるといいだろう。
UPS(無停電電源装置)の選び方
例えばPC本体の消費電力が200Wでディスプレイが100Wの場合、W値で300W、VA(ボルトアンペア)値で500VA(300WのW値を、電力の使用効率である0.6で割ったもの)を両方超えたUPS製品が必要になる。500VA程度なら1万円前後、750VA程度なら1万5000円前後から購入できるので、バックアップが必要な機器の電源容量から計算して、必要な出力容量を備えたモデルを選ぼう。
ちなみにUPSには電話回線も含めた雷サージ対策機能が備えられているモデルもある。雷サージ対策OAタップの代わりに、コストパフォーマンスの高いUPSを導入するのも手だ。
■おすすめのUPS機器
・APC「APC Power-Saving ES 750 10 Outlet 750VA 100V」
APCのUPS(無停電電源装置)「APC Power-Saving ES 750 10 Outlet 750VA 100V」
http://www.apc.com/products/resource/include/techspec_index.cfm?base_sku=BE750G-JP&total_watts=200
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