株・株式投資

損切りVSナンピン!損失への対処法はどちらがいい?(2ページ目)

損失を抱えた時にくよくよ悩んでも、損失がなくなるわけではありません。損失への対処法としては、損切りとナンピンがあります。それぞれの対処法がどのようなものか、まず理解することから始めましょう。そして、損失を最小限に抑えるのはどちらの対処法かなのか、自分の投資スタイルに照らし合わせて考えてみませんか?

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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株価の行方がわからないから、ナンピンは難しい

ただし、ナンピンにも問題点があります。
資産を増やすために、損切りとナンピンのどちらがいいかを考えておきましょう!

資産を増やすために、損切りとナンピンのどちらがいいかを考えておきましょう!



ナンピンの場合、価格がどう動のくかを予測することは困難ですので、その後損失金額がいくらになるのかはナンピンをした時点ではわかりません。

たとえば、株価がさらに下がって25円になれば損失が50円になる可能性もありますし、価格が75円に上昇して損失が0円になる可能性もあります。ただ、ナンピンをした時点では、どちらに転ぶのかはわからないのです。

ナンピンは、価格が今後どう動くのかわからないため、いつがナンピンに最適なタイミングなのかがわからない点が問題と言えます。

さらに、ナンピンの場合は、投資金額の総額が増えています。前述の例では、損切りの場合の投資金額は100円でしたが、ナンピンの場合は150円に増えています。

そのため、価格の動き次第では、投資金額が増えた分だけ損切りよりもさらに損失が膨らむ可能性もあるのです。

損切りとナンピン。どちらがオススメ?

そもそも損失を抱えている人には、購入するタイミングが悪かったという人に加え、途中儲けが出ていたのに欲をかいて売り時を逃し損失になってしまったという人もいるはずです。

ですから、売り時がなかなか決められないという人には損切りがオススメです。とりあえず損切りを行えば、投資をリセットすることができますので、くよくよ悩むことも少なくなるでしょう。

一方、株価の分析に自信のある人や資金が潤沢にある人には、ナンピンがオススメです。ここぞという時に、資金力を活かしてナンピンを行うことができれば、損失から脱出できる可能性も早いかもしれません。

とは言え、損失が発生してもいないのに、対処法を考えることは難しいかもしれません。しかし、いざという時には、損失の発生にくよくよ悩んでいずれの対処法もとれない人が多いのではないかと思います。

株価の動きに一喜一憂しないためにも、どちらの対処法が自分に向いているのかをあらかじめ考えておいた方がよいかもしれないですね。
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