子どもと一緒に落書きおとし
クレヨンを与えれば、「描くこと」や「塗ること」に夢中になる子どもたち。目を話した隙に、床や壁に落書きをされてしまうことも…… |
この「描くこと」や「塗ること」は、一説では「子どもが自分の心の内面を表現する手段である」とも考えられ、乳幼児向けの塗り絵などは脳の発達(知育)や表現力、観察力を育む上でも非常にいいことだと思います。
ガイドとしては、ひとたび子どもたちが描き始めたら出来る限り邪魔をせずに集中できる環境を整えてあげたいと思います。ただ、小さな子どものすることなので、目を放した隙に柱や床に落書きをしてしまうこともあるのではないでしょうか?
好きなだけ描かせてあげるとしても、「落書き」となれば放っておくわけにはいきません。のびのび描くのは良いけどはみ出す「落書き」はいけないよ、と区別を付けさせるためには、例えば子どもに落書き落としを体験させるのも効果的だと思います。
そこで今回は、エコな重曹を使って、子どもと一緒にできる「落書きの落とし方」をご紹介します。
子どもにも安心!無害な落書きおとしグッズ
重曹や歯磨き粉など、人体に無害でも洗浄力の高いものはたくさんあります |
・重曹(炭酸水素ナトリウム)
・研磨力の高い歯磨き粉
・古歯ブラシ
・ガーゼ、雑巾
・ドライヤー
ご存知、「魔法の粉」として注目されている重曹や、研磨能力の高い歯磨き粉など、人体に無害なものを使ってテーブルや床、鏡の落書きを落としてみました。
魔法の粉、重曹を使ってクレヨンの落書きおとし!
重曹に少しずつ水を加え、写真のようなペースト状にすれば、頑固なクレヨンの落書きを落とす洗剤として使えます |
今回はこの重曹に少量の水を加えてペースト状にして、頑固なクレヨンの落書きを落としてみました。
テーブルや床についたクレヨンの落とし方
夢中になって「はみ出しちゃった落書き」なんて、あっという間にきれいになります |
もっと頑固な落書きでも、ドライヤーで熱してクレヨンを溶かし、重曹と歯磨き粉を混ぜたものを使えば簡単に落とすことができます。傷が心配な場合は歯ブラシではなく、ガーゼや雑巾を使いましょう。
鏡、ガラスについたクレヨンの落とし方
写真のような確信犯的な落書きも、重曹パワーで簡単に落とすことができます |
大切なことは、好きなだけ納得いくまで描かせてあげる
2005年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞した荒井良二氏の作品 |
そんなとき、「もう二度とやってはいけないよ!」と注意することはもちろん大切なことですが、「好きなだけ描いていいよ」と言ってあげられたら、子どもたちはどんなに喜ぶでしょう。
ガイドは先月、2005年にスウェーデン児童少年文学賞「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を授賞した絵本作家の荒井良二氏の展覧会へお邪魔しました。その豊かな色彩や想像力・表現力に改めて感動し、「荒井さんって、きっと落書きが大好きな子どもだったんだろうな……」と想像をしつつ、「わが子どもにも、思う存分落書きさせてあげたい!」と痛感。
今回ご紹介したように重曹などを使えば、クレヨンの落書きなどは簡単に落とせます。考えようによってはテーブルや鏡をキャンバス代わりに、好きなだけ子どもたちが納得いくまで存分に描かせてあげるのも、面白い発想ではないでしょうか?
「好きなだけ描いたあとは、パパと一緒に落書きおとし」。もしかしたら第二、第三の天才絵本作家は、そんな自由な環境が育ててくれるのかもしれませんね。
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