認可外を探し、育休延長を確認
自治体に不服申し立てを行うと同時に、認可外の施設を急いで探しましょう。実績のある認可外の施設から、先にうまってしまいます。すでに保育園に入っているママなど、先輩ママは情報を持っています。そんな周囲の口コミなども聞きながら、早めに認可外の施設を確保しておきましょう。特に首都圏の待機児童が多い地域では、認可に入れなかった子どもたちの受け皿を狙い、4月1日から開園する認可外もあるはずです。多くは「企業」立の保育園になるでしょうが、とりあえずはそういったところを押さえておかないと、仕事の復帰ができなくなってしまいます。
逆に、保育園に入れないことを理由に育児休暇を延長できるかどうかも、会社に確認しておきたいところです。経済状態が許すのなら、いっそ、育児休暇を最大限にのばしてみるという手もありかもしれません。
ただ、厚生労働省の調査でも、「育休切り」はさらに増えているようです。もし、正社員として残りたいのであれば、やはりあらゆる手を尽くして、子どもにとっていい保育園、あるいは預かってくれる人を探すのがベストかもしれません。
フリーランスの人やパートの人などは、4月以降の認可園の「一時保育」に申請してみましょう。週3日程度の仕事なら、それで乗り切れる場合もあります。実際、ガイドは第二子が0歳の時には一時保育に預けてやりくりしてきました。
「仕事か子どもか」を選ばせる不承諾通知
認可保育園に入れず、安心して預けられる認可外や人を探せなかった場合、結局、子どもと一緒にいることを選び、会社を辞める選択をする人も中には出てくるかもしれません。せっかくキャリアを積んできた人にとっては、本当に不本意なことでしょう。少子化が社会問題化するようになってから、もう15年近くになるというのに、いまだに「仕事か子どもか」を女性に選ばせる世の中のままだということに、愕然とする思いです。
でも、もし、仕事を辞める選択をしたからといって、「子どものせい」にはしないで。安心して預ける場所がないから安心して働くことはできない、だから仕事よりも子どもを取るのではないですか?
一度仕事を辞めてから、子育ての中で見えてきたさまざまなことを生かして、新たなステップを踏み出した人は大勢います。子育てに没頭していると、それまで仕事の場では見えてこなかった、いろいろなことがきっと見えてくるはず。その経験はマイナスになることはありません。
そして、保育園に入れて、仕事に復帰できた人も、今の状態では「入れる人の影に何倍もの入れない人がいる」ことを決して忘れないで。認可園を増やそうという声を、入っている人自身があげて欲しいと思います。認可園がもっと増えない限り、安心できる子育ての環境と、女性の労働力の提供は両立しないのです。