保育園に入れて仕事に復帰できた人も、入れなかった人のことを忘れないで |
上から目線の「不承諾」
先日、もうすぐ育児休暇明けの仕事仲間から怒りのメールが届きました。彼女は都内23区在住。「下の子の保育園も、上の子の学童も入れなかったよ!どうしろっていうの!」本当にその気持ち、ガイドはよーくわかります! 「不承諾」とある自治体からの通知を、恨みがましく今も保存してあるくらいなんですから!
この「不承諾」の文字を見た瞬間、体が震えたのは、今も生々しい記憶として覚えています。「子どもが保育園に入れなくて、自分はいったいどうすればいいのだろう?」と絶望的な気分になりました。何か、「働きながら子育てをしたい」という自分の生き方そのものを、根本的に否定されたような気分になったものです。
お役所からすれば、何しろ多くの入園申請者の中から、より条件が厳しい人を選んでいくだけの作業なのでしょうが、これではまるで受験さながら。2月末になると、毎年、「落ちた」「入れた」という声が錯綜します。同じマンションで入れた人と落ちた人とが仲違いしてしまった、なんていう話しもよく聞くほどです。
まずはこの思い切り「上から目線」の「不承諾」という言葉を換えてほしいと思います。
「不服申し立て」は正当な権利
「不承諾」とわかった瞬間、怒りと悲しみが交錯しますが、とにかく、そのままそこでぼんやりしていてはダメ! なぜ入れないのか、絶対に納得がいかない!ということがあれば、まず「不服申し立て」をしてみてください。これは行政の行ったことに対して、正当に「不服!」と思うことがあった場合、申請書に記入して申し立てを行う、というもの。これは「クレーマー」でも「モンスター」でもなく、きちんと法律において認められた権利です。児童福祉法では「親が子どもを保育園に入園させたい」と申請をした場合、自治体に保育の実施義務があって、自治体が保育を行わなければならないことになっています。今はこの法律が緩くなり「待機児童などが多い場合はできないこともある」というような但し書きがついてはいるものの、「保育の義務」は自治体にあります。
なぜ保育園に入れないのか、納得できる答えを求めましょう。