フツーに流行っている「アタマジラミ」
フケやゴミとは違う白い点々があったら、それはシラミかもしれません |
シラミがいるかどうかは、すぐにわかります。子どもの頭をよーく見てください。髪の毛に小さな白い粒々が着いていませんか? 髪にギュッとくっついている小さな白い粒は、シラミの卵。髪をとかしたり、手で払いのけると簡単に落ちるフケやゴミとは違うので、じっくり観察するとわかります。
「アタマジラミ」は、性感染症の「ケジラミ」とは全く種類が違います。アタマジラミそのものには毒性などはなく、介在してバイ菌を人にうつしたりすることもないといわれています。
ただし、かかった子に聞くと、頭皮が「とにかく痒くてたまらない」のだそうです。子どもが自分の頭を「ボリボリ」と激しく掻くようになったら要注意! 「ボリボリ」と思っきり掻くのが、アタマジラミの特徴です。さきほど書いた「卵」とあわせて、チェックしてみてください。たくさんいる場合、目の細かい櫛で髪をすくと、虫がボロボロと落ちてくることも。これを目撃すると、本当にビックリしてしまいますが、駆除は意外と簡単ですから安心してください。
アタマジラミの駆除にはお金がかかる!
子どもがアタマジラミにかかると、母親はみんな「シラミがつくなんて、私が子どもの世話を怠ったからだわ……」と落ち込んでしまうもの。私も相当落ち込んだ経験があります。でも、清潔にしていても、ちゃんと子どもの頭を洗っていても、シラミがつくときはつくものなのだそう。「決して、母親が手抜きをしたからじゃないよ」と言われて少しなぐさめられたものです。
アタマジラミを駆除するためには、「スミスリン」という薬を使います。ドラッグストアなどでも普通に扱っていますので、薬剤師さんにたずねてみてください。スミスリンにはパウダータイプとシャンプータイプがありますが、髪全体に塗り込んで5分程度放置すればいいシャンプータイプの方が便利。1ビン2,500円前後と高価で、完全に駆除するまでには数本が必要になる場合も。シラミ退治には、意外とお金がかかるものなのです……。さらに枕カバーなどは毎日交換しましょう。
ただし、スミスリンは劇薬です。成分を調べたら、農薬に近いもので、かなり強い毒性があります。私が購入した時には「赤ちゃんには使わないでください」と言われました。そんな強い薬を使う方に、むしろ抵抗があるママもいるかもしれません。薬に頼るだけでなく、目の細かい櫛(間が1~2mm程度のもの)で子どもの髪をすいてやるのも効果的です。