株・株式投資/株式銘柄の選び方

キャッシュフロー計算書を見て銘柄を選ぶ(2ページ目)

PERやPBRなど株式投資の指標として非常にわかりやすい反面、お金の流れは読めません。このキャッシュフロー計算書を読むことで帳簿上だけでなく、「お金」というの会社の実像もしっかり把握したいものです。

藤村 哲也

藤村 哲也

株式 ガイド

中国株、日本株による資産運用アドバイザー。ライジングブル投資顧問株式会社代表取締役。元UFJつばさ証券投資情報部部長代理。低金利の時代の今、株による財産形成(投資)を幅広く勧めている。

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営業CFと投資CFのバランスをみることが大事

営業CFと投資CFのバランスをみることが大事ではないでしょうか?優良会社と呼ばれる会社は「営業CF」がプラスで、「投資CF」はマイナスのケースが多いです。営業CFのプラスの方が投資CFのマイナスより多ければ、その企業は自ら創り出した資金の範囲内で投資を行っているという意味で理想的であるといえるでしょう。

投資CFのマイナスが営業CFのプラスよりも多い場合、足りない分は外部資金に頼ることになり、その場合は財務CFはプラスになります。企業の活動において特に生産拡大のための設備投資などは大掛かりになるようなケースもあり、営業CFだけでは賄いきれないこともあります。そういった前向きの投資の場合は一時的な借入金の増加や株式の増加があっても評価されることもありますが、継続してしまうと借金が膨れ上がったり財務体質を悪化させる恐れがあるので注意が必要になります。

株式投資に役立たせるにはどうしたらいいのでしょう?

従来重視されてきた損益計算書は、収入と費用を詳細に分かれて計算させるためPERやPBRなど株式投資の指標として非常にわかりやすい反面、お金の流れは読めません。

このキャッシュフロー計算書を読むことで帳簿上だけでなく、「お金」というの会社の実像もしっかり把握したいものです。また何年かキャッシュフローを追うことで、例えば前期まで投資CFのプラスが続き、営業CFがマイナスだった会社が投資CFがマイナスに営業CFがプラス転じた場合、リストラが一巡し構造改革に成功し高収益態勢に変化する前触れかもしれません。このような会社を見つけることも可能になります。

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