株・株式投資/株式銘柄の選び方

株主資本利益率(ROE)の高い銘柄を選ぶ

銘柄選択には色々な方法があります。外人投資家が良く利用する指標にROEやROAがあります。前回はROAについてレポートしましたが、今回はROEについて。ROA×財務レバレッジがROEです。株主資本利益率(ROE)の高い銘柄を選ぶことは有効なのでしょうか?

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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ROEとは?

Return On Equityの略で、収益性分析で用いられる株価指標の一つです。株主資本(払込資本金と内部留保との和)に対する当期純利益の比率です。

ROE=当期純利益/株主資本

これをさらに分解してみるとROEが何を示しているのか理解しやすくなります。

ROE=当期純利益/株主資本=当期純利益/売上高×売上高/総資産×総資産/自己資本

当期純利益/売上高⇒売上高利益率
売上高/総資産⇒総資本回転率
総資産/株主資本⇒財務レバレッジ

それぞれの意味は、

☆売上高利益率:売上高に対してどの位の利益が上がったのかを示す指標で、この数値が高いほど収益力の高い事業に投資していると言えます。

☆総資本回転率:総資本が売上高を通じて何回新しいものになるのか回転数として示した数値で、企業が総資本をどの程度効率的に活用しているのかを表します。回転数が高いほど、総資本が効率的に活用されていると判断することができます。

☆財務レバレッジ:借入など他人資本で資金を調達することで、自己資本のみで事業を行うよりも大きな資金を動かすことが可能です。収益力の高い事業であればレバレッジを効かせて多くの収益機会をえて、収益力を高めることができます。

これらの内、売上高利益率と総資本回転率の積がROA、3要素全ての積がROEということになります。
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