アセスメントの評価をチェックする
国土交通省が自動車事故対策機構とともにチャイルドシートの安全性能試験と使い方の分かりやすさなどを総合的に評価する『チャイルドシートアセスメント』というものがあります。安全基準の衝突テストより一段厳しい条件と実車の台車を使用して性能テストを行いますので、基準となる安全性を超えて、ふるい分けが行われます。一発勝負のテストですから、絶対的な評価とは言えないかもしれませんが、大切な目安となります。
家族の乗車位置を把握する
子ども用のチャイルドシートといっても、大人が一人座るより場所をとります。十分な余裕のある座席でないとチャイルドシートは取り付けできません。下記のことを踏まえて、子どもの位置、大人の乗車位置と乗り降りの利便性を確認しましょう。
■助手席は使用禁止
エアバッグのある助手席には、乳児用ベビーシートや幼児用チャイルドシートを取り付けられません。かなりの危険をともないます。ジュニアシートならリスクは少ないですが、それでも使用禁止としている車メーカーが大半です。事故の死亡率データからも前席はお薦めできません。
■3人座席でもチャイルドシートは左右に2台だけ
3人座れる座席でも、チャイルドシートは左右席に1つずつしか取り付けできません。左右席1つずつ取り付けしますと真中座席は全く使用できないか、細身の人がぎりぎり座れる程度で、3つのチャイルドシートを並べて取り付けすることは出来ません。出来たとしても適切な取り付けが難しいでしょう。
■ベンチシート、サブシートは要注意
折りたたみ式のサブシートなどは多くの場合チャイルドシートが適合しません。
また3列シートの2列目がベンチシートの場合、チャイルドシートを取り付けすると3列目に乗降できなくなることがあります。2列目にチャイルドシートを取り付けても3列目にアクセスできる仕様(2列目がキャプテンシートなど)の車でないと、3列目がただの荷物置き場になってしまいます。
■配置の工夫で通路を確保
ベビーシートや乳児幼児兼用シートの後ろ向き取り付け時は、前後にかなりのスペースをとります。2列目にこれらを取り付けすると、3列目は狭くなるので、双子の取り付けの場合は左右を互い違いにするといいでしょう。ちなみに双子で2列めの左右席にこれらを後ろ向きに取り付けしますと、乗降口はふさがれてしまいますので、3列シートが活かせなくなる場合があります。