年収1000万円でも、しあわせになれないの?
東京に住み、マイホームを新築で買うと、どうしても土地代が高いので、田舎で同じ広さのお家を買うより1.5倍、地域によっては2倍以上の価格になってしまいます。お金が自由に使えない、貯金が出来ないと思っているお客様の多くは、住宅費が高く、住宅に似合うマイカーを所有しているケースがほとんどです。本当は、マイホームを買う前や子どもが小学校に入る前に、マネープランを立ててみればよく分かったはずですが、FP(ファイナンシャル・プランナー)である私のところへ相談にくる時は、すでに購入する物件が決まっていてどの住宅ローンを選んだらということや、私立の小学校に入ったけれど大丈夫だろうか?といったケースが少なくありません。
このようにすでにマイホームも購入済み、子どもも私立の小学校に通学中であった場合、マイホームを売る訳にはいかないですし、子どもも転校させる訳にはいきません。もう手遅れでしょうか。
いえいえ、そんなことありません。今から出来る事はあります。一緒に考えてみましょう。
年収1000万円家庭へのアドバイス
お給料から社会保険料が天引きされてしまう会社員は、年収が1000万円の場合、毎年300万円近いお金が税金と社会保険料として引かれている事に気づきません。また、何となく使って残ったお金を貯金しようと思っても、年収1000万円を越えると、買い物をするときに迷わず買う方が多く、なかなかお金も残りません。このような行動が思い当たる方は、まず毎月生活費に回せるお金はどれくらいなのか、計算してみましょう。それ以上使っていたら、知らず知らずのうちにボーナスで帳尻合わせをする家計になってしまっている可能性もあります。
またこれは、年収1000万円家庭に限った事ではありません。年収500万円、年収700万円の家庭でも同じ事が言えます。毎日の家計が苦しくなければ、面倒なお金のことは後回し。子どもが生まれて教育費が増えたり、お家を買ったりしてから、「何だか生活が苦しい……」と言うことになりかねないのです。
このままの収入が万一減ってしまった時にも、十分耐えられるライフプランを立てましょう。簡単なシミュレーションなら、銀行の資産運用の窓口で相談すれば相談に乗ってくれます。難しいキャッシュフロー表を作らなくても、定年までにいくらお金が貯められるのか、計算してみるのもいいですね。もちろん、ファイナンシャルプランナーに相談すれば、あなたに合ったプランを一緒に立ててくれます。
まずは、行動あるのみです。あとで、しまった!と言う事が無いようにしたいですね。