年収1000万円のライフスタイル
「年収が1000万円もあるのに、なかなかお金が貯まりません」というご相談をよく受けます。相談者は夫の年収が1000万円で専業主婦の妻というケースが多く、共働きの間はもっと世帯年収があったカップルですが、子どもが産まれたのをきっかけに妻は仕事を辞めます。妻が仕事を辞めて専業主婦になったとしても、夫の年収は1000万円ですから、何も問題はありません。ところが、問題が起きるのはその数年後です。
特にぜいたくをしているつもりはないのに、貯金がまったく出来ないという状況になります。どうして、こんな事になったのでしょうか?お客様に共通している点をあげてみます。
・マイホームがある
・マイカーがある
・子どもが私立の学校に行っている
・妻が専業主婦
・夫に趣味がある
・買い物が好き
・お酒が好き
・タバコを吸う
・家族でよく出かける
年収1000万円なくても、タバコを吸ってマイホームに住んでいる人はたくさんいます。一見何の問題もなさそうですが、原因は夢の「大台1000万円」というイメージにありました。
イメージとのギャップ
年収が300万円の人は、収入を月の手取りの数字(18万円とか20万円)で把握しています。しかし、世帯年収が1000万円のご家庭は「我が家の年収は1000万円なの!」と、1000万円という数字の印象だけが強く頭に残ってしまい、毎月の手取りや自由に使えるお金を把握するのをすっかり忘れてしまいます。では、実際に小学生の子どもがいる年収1000万円家庭と、同じく小学生の子どもがいる夫婦それぞれの年収が300万円カップルの生活費を比較してみましょう。
なんと、年収300万円カップルの生活費は、1000万円家庭と生活費は変わらず、さらに10万円も多く貯金が出来ています。この差はどこから来るのでしょう?