装着感は抜群! 耳にかけないのでメガネの人でも使える
デザインはアルミと革をあしらったクールなもので、プラスチックなどを用いた他機種とは一線を画している。片方の耳に装着する「耳かけ型」に近いが、実際には耳の穴にジェルイヤーチップで固定するスタイルとなっている。3種類のジェルパッドが付属しており、耳にしっかりホールドできる
耳かけ型は耳たぶに固定するためのアームをかけるため違和感が続くが、Discovery 975はほとんど違和感がない。しばらく付けていると、付けていることを忘れてしまうほどだ。
●装着感の良さ ★★★★★
着信やリダイヤルはとても簡単
PCのBluetooth設定画面。一度ペアリングを済ませれば、次からは電源をオンにしただけで接続できる
PCの場合はDiscovery 975はペアリング状態にして、PCからBluetooth機器を検索し、認証コードを入力することでペアリングが完了する。決して難しいことはないが、初めての人だと戸惑うかもしれない。
一度ペアリングしてしまえば、次からはこの作業は不要だ。Skypeで利用する場合、設定画面にある「オーディオ設定」からマイク、スピーカーを「Discovery 975」に設定すればヘッドセットと同じように使えるようになる。
筆者は2台のPCで接続してみたが、海外製の激安Bluetoothアダプターでは接続がうまくいかなかった。ペアリングは完了するのだが、ヘッドセットとして使えないという状況になってしまった。一方の国内メーカーが販売するBluetoothアダプターでは、ちゃんと接続できるようになったことを記しておきたい。
ケータイで利用する場合もPCと同様にペアリングが必要になる。ペアリングを済ませれば、着信時にコールコントロールボタンを押すだけで通話ができるようになる。コールコントロールボタンをダブルクリックすると、以前にケータイ本体から電話をかけた相手にリダイヤルも可能だ。
●操作のしやすさ ★★★☆☆
周囲がうるさくても聞き取りやすい技術を搭載
Discovery 975はイヤーピースのほか、外側にマイクを装備。周囲の雑音をキャッチし、それを打ち消す音を出すことでノイズを消す「デュアルマイクAudioIQ2テクノロジー」を搭載している。三層構造で風による雑音を遮断する「WindSmartテクノロジー」も採用しており、自動車やバイク、自転車などでの移動中にも使いやすい。実際に自転車に乗りながら使ってみたが、長時間着用していても違和感がなく、クリアな音声で通話できる。運転しながらでも、聞き取りづらくなることは全くなかった。
●音質の良さ ★★★★☆
バッテリー内蔵の収納ケース同こんで、
充電が切れる心配なし!
Discovery 975の魅力は、コンパクトで装着感や音質がいいだけではない。持ち運びやすいというのも大きなメリットだ。充電機能付き収納ケースを同こんしており、収納と同時にケースのバッテリーから本体のバッテリーに充電してくれる。本体だけで連続約5時間通話できる(待受最大約7日間)のだが、収納ケースを充電しておけばトータルで約10時間の通話(待受最大約14日間)が可能になる。
本体にはバッテリーインジケーターはないが、収納ケースにインジケーターが備えられている。収納する際にチェックしておけば、不意のバッテリー切れの心配もない。
収納ケース前面にバッテリーインジケーターが備えられているので、充電状況が一目で分かる
もう一つの魅力は「マルチポイント接続」が可能な点だ。この機能をオンにすれば(初期設定ではオフ)、2台の携帯電話やPCなどとペアリングし、必要に応じて切り替えて使うことができる。
マルチポイント接続をオンにすると連続待受時間が大幅に減る(最大約4日間)になってしまうが、ヘビーユーザーにとってはうれしい機能と言えるだろう。
●使い勝手の良さ ★★★★☆
移動しながらの通話には最強のアイテム
筆者は普段iPhoneを利用しており、音楽を聴いたり電話をかけたりする際にソニーのBluetoothヘッドホン「DR-BT140Q」を使っている。音質的にも使い勝手もそこそこ満足しているのだが、メインは「音楽」であって、「通話」はおまけ的な感じがある。駅のプラットフォームなどで通話すると声が聞こえづらくなってしまい、あわてて本体での通話に切り替えたことなどもある。Discovery 975の場合、音楽を聴くのには適していないが、こと通話に関しては抜群の性能を発揮することがよく分かった。マイクが口元まで届かないので最初は不安に思えたが、自分の声が相手にしっかり聞こえるし、雑踏の中でも相手の声がよく聞こえる。Bluetoothヘッドセットの中では決して安いモデルではないが、しっかりと長く使えるモデルではないだろうか。
【関連サイト】
Gate Discovery 975