消費税が10%になった場合、家計の負担額は?
消費税が10%になると、やはりかなりの負担増になる。
それではみんなが気になる、10%になった場合の各家計の負担が増える金額を考えてみます。まずは、上の図をご覧下さい。
左の列から順番に説明すると、一番左の列は、政府が分類している5段階の所得階層です。例えば、世帯年収が616~780万円の家庭は、この分類における第III階級に該当します。
次の列は、それぞれの階級における、平均した毎月の消費支出額です。消費支出とは、家賃、食費、服飾費、娯楽費など、一般的に考えられる支出全体を含みます。それに対する非消費支出とは税金や社会保険料など、消費以外に回される支出のことです。先ほどの第III階級の場合は、平均消費支出額が325,177円でした。
3番目の列は、消費支出の中で現在の5%消費税として払っている金額です。これは、単純に消費支出の中に「5/105」の割合で消費税が含まれていると考えて、「5/105」を計算して出した金額になります。第III階級の場合は、15,485円を毎月消費税として払っていると考えます。
同時にこの数字は、10%になった時の毎月の負担増額も意味します。現在が5%なので、10%になったら「10%-5%=5%」の負担増になり、現在払っている消費税と同じ額をさらに負担すると考えられるでしょう。
そして一番右の列は、それを12倍して、年間の負担増額を出した数字です。第III階級の場合は、185,815円の負担増という結果になりました。かなりの負担増です。