報道される塾、予備校の統合や倒産ニュース。わが子が問題に巻き込まれないよう、親の立場として十分に厳選したい |
ひとりで勉強をしても、なかなかうまくいかないことがある。効果的に受験対策をするためには、自分によくあった塾や予備校に通う必要があるだろう。しかし、世の中には塾や予備校が多くあり、どのように選んだらいいのかわかりづらいもの。専門家から見た正しい選び方をあげてみよう。
全体的な雰囲気を見る
企業にたとえると、どの会社でもあてはまるチェックポイントがある。ダメな会社は電話の応対でわかるものだ。電話の応対がひどいし、何度鳴っても電話に出ないこともある。電話に出ても、担当がいないのでわからないと言い訳をする。
よい塾・予備校なら、正しい言葉づかいで、きびきびと応対をするだろう。これは社員教育の充実をあらわしている。ダメな塾、予備校はアルバイト率が高い。すると適切に社員教育をしても、すぐやめてしまう。いつまでたっても満足に電話の応対もできないことが多い。反対に、よい塾・予備校は正社員の比率が高いので、そのような電話の応対はしないはずだ。
塾や予備校の裏側に行ってみよう。たばこを吸っていたり、地面に座ってワイワイ話している予備校生が多いといかがなものだろうか。次に、自習室に行ってみよう。その塾生がどのような姿で自習しているかは一目瞭然だろう。
本当の少人数か? 過大広告に騙されない
多くの生徒が通っているからいい塾・予備校とは限らない。学生が多すぎると、質問もまともにできないことが多い。一方的に授業を受けているだけになってしまう。少人数教育をうたっていても、実際入ってみると1クラスに合併され、多人数になってしまっている塾や予備校もある。これはどうみても過大広告で、予想したような教育効果はあがらないだろう。
GMARCHレベル(学習院大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)クラスと聞いて入学してみたら、早慶上智レベルの生徒もひとまとめ。そんなクラス構成になっていないかもチェックポイントだ。
最近、映像主体の授業を行っている塾・予備校もある。主体的姿勢なく質問制度なども利用せず、ただ聴いているだけでは効果はあがらないどころか、時間の無駄かもしれない(当然、主体的姿勢で向かえば成績は上がる)。本当に勉強しているのか、それとも勉強している気になっているのか。きちんと自分の中で把握理解して欲しい。