料理好きのパラダイス！ かっぱ橋道具街(2ページ目)

歩くだけでテンションUP！ 個性的なショップ

かっぱ橋道具街には、巨大コック像が目印の創業100年を迎えた『ニイミ洋食器店』や、観光客に大人気の食品サンプルが店内を埋め尽くす『まいづる本店』、石焼きビビンバ器など韓国食器を扱う『韓国厨房』など個性的な店がずらり。中には、お饅頭の焼き印や、「ボートのオールですか？」と尋ねたくなる巨大なヘラ、のれんを専門に扱う店などもあって、その珍しさ、歩いているだけで楽しくなります。

「昔おばあちゃんの家にあったなぁ」というカンジの鉄瓶も、おシャレにディスプレイされると違って見えるから不思議

人気商品『鉄釜セット』。鉄釜6930円、かまど6090円、ふた1050円

少し前までは業者向けだった商店街ですが、個人客向けに新たな挑戦をしているお店も多々。

例えば創業明治41年、現在4代目が店を切り盛りする『釜浅商店』は、元々釜の専門店としてスタートしましたが、店内にはオーブンに入れてパエリアなどを気軽に作れる鉄鍋や、凝った作りの南部鉄瓶などがスタイリッシュにディスプレイ。中でも人気なのが1人分のご飯が鉄の釜で簡単に炊ける、釜浅オリジナル『鉄釜セット』。固形燃料に火をつけ、火が消えたら20分蒸らす。たったこれだけで炊飯器とはまた違う、火がパキッと入った美味しいご飯ができると話題になっています。1人の時だってご飯にはこだわりたい、そんなイマドキのニーズにあった逸品を作り出している老舗なのです。

古民家の温かい雰囲気をたたえた『soi松が谷店』。いたるところに興味深い商品が

それぞれにストーリィのあるアンティーク食器。モダンな柄が素敵

また『soi松が谷店』は、和のアンティークと家具、作家による手作りの器などが並ぶ、このエリアには珍しい骨董を扱うお店。かといってスノッブな雰囲気は一切なく、気軽な値段の懐かしさただよう商品が並んでいて、「ものを介して時をさかのぼり、いやされる」というお店のコンセプトが凝縮されています。古民家で使われていた木材を活かした店内は、温かみがあって居心地良し。系列会社が経営するカフェ『合羽橋珈琲』も似た空気感を持つ素敵な空間なので、ショッピングで一息入れたい時におすすめです。

さて、かっぱ橋商店街は日曜日休みのお店が多く、全体の30％しか営業しないのでご注意を。また毎年10月9日（道具の日）をはさんで、ワゴンセールやパレードなどが華やかに行われる『かっぱ橋道具まつり』が開催されるので、この期間は狙い目。日にちを選んでキッチン用品ハンティング、もしくは見るだけかっぱ橋散歩、大いに楽しんではいかがでしょうか。

＜DATA＞
■合羽橋道具街
TEL：03-3844-1225（東京合羽橋商店街振興組合）　
アクセス：東京メトロ銀座線『田原町』駅より徒歩5分
東京メトロ日比谷線『入谷』駅より徒歩6分
つくばエクスプレス『浅草』駅より徒歩5分