アナリストレポートを見るとき気をつける点
1.後追いのケース企業が業績を下方修正した時にレーティングを下げるケース(もちろんその逆も)の場合、注意が必要です。株価は常に先読みしますので、そうした修正が逆に底値や天井になってしまうケースです。
2.現在の株価と著しく乖離した目標株価を出すケース
これも注意が必要です。買い推奨の場合買い注文が殺到し、買い気配になり高値掴みをしてしまうことがあります。
3.取引や営業上で関連する企業のレポート
中立な立場で投資判断を下すのがアナリストの仕事ですが、独立系ではなく証券会社に属するアナリストである場合、特に弱気の判断においては歯切れが悪くなることもあるでしょう。アナリストが属する証券会社とレポートされている企業の関係は知っていた方がいいですね。
4.アナリストで判断が分かれている銘柄も多いこと
ある証券会社から新規に弱気のレポートが出たから慌てて売却したら、その他のアナリストは強気を維持。結局翌日から持ち直し、トホホということも。
さて、以上いろいろと気をつけるポイントを挙げてみましたが、もちろんさすが専門家、という面は多々あります。特に業界やテーマ別の展望、国内外の経済の見通しなど(表現が難しい時もありますが)のレポートで全体像が見えてくることも。
買い推奨や売り推奨のレーティングは、個人投資家が目にするときには、すでに価格に織り込まれていることも多いので、短絡的にとびついたりすることはやめましょう。いずれにしても株の成功へのステップとしてレポートも1つの材料として考えるといいでしょう。