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ね、面白いでしょ。ペナントレースが始まった直後というのは両社の株は大きな動きを見せていません。しかし、阪神の好調さに後追いする形で株価に動きが出てきています。今年、阪神が首位になったのは4月の中旬。ニュースなどで見ていると「今年の阪神ファンは、去年の後半戦を(昨年も前半戦は首位を走っていたんですが、後半で連敗に続く連敗で結局シーズンが終わると4位という成績でした)を覚えているので、馬鹿騒ぎはしない」と言われていたようです。
そういうこともあってかどうか、首位になってすぐには株価は動き出していません。そして5月も目前に差し掛かった頃、ポツポツとニュースなので「今年の阪神は、去年とは違う!」といわれ始め、それをきいて安心したのかどうなのか、株価も徐々に値を上げていきます。
<関連銘柄は買い!?>
さて、問題はこれからどうなるのか。そして、阪神の成績を見て、阪神電鉄や阪神百貨店は買えるのかという点です。それを検証する為に、阪神が前回優勝した1985年(随分前ですね・・・)の株価の動きを見てみましょうか。
実は、優勝したこの年にも阪神電鉄の株価と阪神百貨店の株価には面白い関係があったんです。タイミングは前後するのですが、上記の表の成績にほぼ準ずるように2社の株価は年初来の高値を更新しているんです。しかし、これは全くうなずけない「摩訶不思議な現象」ではありません。
【阪神電鉄(9043)】
・甲子園球場のある阪神「甲子園駅」」は阪神電鉄でしかアクセスが出来ず、阪神好調時には応援に来る4万5千人の殆どの来客が顧客となる。
・甲子園球場、実はこれ、阪神電鉄の持ち物で、つい先日も甲子園球場の来場客の上方修正を発表しましたね。過去最速で観客動員が100万人突破したそうです。
・阪神電鉄は、今年のこのタイガースブームを大いに利用しようと、タイガースネットなる物を今年からはじめています。これは、昨今のブロードバンド時代に対応して、阪神電鉄が提供するブロードバンドサービスです。阪神の公式戦をインターネットライブで放映するというのを会員向けの売りにしたところ、関西圏以外の阪神の試合を見るのが難しい人たちからの申し込みが増え、結構順調に会員数を伸ばしているらしいです。
【阪神百貨店(8241)】
・同社は当然ながらタイガースグッズをほぼ専売的に販売しており(東京では京王百貨店が契約して阪神グッズを取り扱っているそうです)そのグッズの売り上げの増加予想
・1985年の優勝時には、7月に売り上げ計画の上昇修正をしています。今年も間違いなく上方修正はあるでしょう。
・今年のグッズの売り上げは、1985年とは一味違います。何が違うか。そう、カリスマ星野人気です。今まで阪神ファンじゃなかったけど、星野さんが好きだから阪神が好き、っていう人って結構多いでしょ。すなわち、チームのグッズはもちろんのこと、星野グッズの売り上げも凄く、1985年の吉田監督の時の売り上げは簡単に凌駕することでしょう。
以上が、個別銘柄の買い材料となりそうなネタです。実際、1985年を検証してみても、阪神の好調時には株価は確実に上がっています。しかし、ここから注意が必要です。あくまでも、阪神の好調時、つまりペナントレース時に株価が反応するということです。そして、1985年を考察すると、リーグ優勝が決まった段階で、株価は急落しています。
このようにして考えると、買い時も売り時も比較的分かりやすいので、「今年は身も心もお金も阪神と心中だ!」という方は、いかがでしょうか?
以上、ルークでした。
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