この2行の定期預金、金利は同じですが条件が大きく違います。
■日本振興銀行 開業キャンペーン
2004年4月に誕生したばかりの銀行です。融資先は中小・振興企業で、既存の銀行とは異なる融資基準で日本経済の活性化を目指しています。
取り扱う金融商品は定期預金だけです。普通預金はありません。従ってキャッシュカードや通帳、証書等はありません。
キャンペーン期間中の金利は固定金利(単利)で
金利 | 100万円預けた場合の税引後の利息 | |
1年定期 | 0.65%(税引後0.52%) | 5,200円 |
3年定期 | 0.80%(税引後0.64%) | 19,200円 |
5年定期 | 1.0%(税引後0.8%) | 40,000円 |
です。預入金額は100万円以上1円単位で1000万円まで。預入時の振込手数料は預金者負担です。満期時の取扱いは、元利自動継続型と元利自動解約型があり、元利自動解約型の場合、元利金は預金者の指定口座に振込料銀行負担で振りこまれます。
途中解約は原則できませんが、やむを得ない解約の場合の利息計算は
預入日数6ヶ月未満 | 約定利率×5% |
預入日数6ヶ月以上1年未満 | 約定利率×10% |
預入日数1年以上3年未満 | 約定利率×20% |
預入日数3年以上5年未満 | 約定利率×30% |
となります。
取り扱う定期預金は元本保証、もちろん預金保険の対象です。小額貯蓄非課税制度の取扱はありません。
■新生銀行 新型円定期預金 Powered One
5年の円定期預金で、金利(単利)は日本振興銀行と同じ1%です。最低預入金額は預入方法により、インターネット経由では100万円、電話経由では300万円、店頭ならば500万円となっています。
この定期預金には注意点が2つあります。
【1】元本割れの可能性。新生銀行によると、
本預金の中途解約は期限延長の有無にかかわらずできません。なお、当行がやむを得ないものと認め満期前解約に応じる場合、満期前解約に伴い発生する解約日から満期日までの本預金の再構築額およびそれに伴う費用を当行所定の計算により算出した金額を差引いた上で、元本を同口座の円普通預金へ入金します。この場合、元本割れが生じる可能性があります。
【2】預入期間が3年延長される可能性。新生銀行によると
この預金は当行の判断により期間延長することがあります。その場合、最終満期日までさらに3年間継続します(5年+3年=8年となります)。
新生銀行の新型円定期預金(期限延長特約つき5年または8年満期)Powered Oneは、「元本割れ・期間延長の可能性」という今までにないタイプの定期預金です。一方日本振興銀行は誕生したばかりの銀行で、先行きは不透明です。
共に高金利の定期預金を提供する銀行ですが、どちらがあなたにとって得か、よ~く考えましょう!