5年間、旅行やグルメ、オペラ、観劇、趣味等々に没頭できるよう、事前に資金が準備できるならば安心です。そんな金融商品もどきが発売されました。JTBの「JTBレジャー年金」です。5年間毎月コツコツ積み立ててその後5年間資金を分割して使うコースで準備すると、換算率は8.35%になります。
同じようなシステムの金融商品に、定期積金や積立貯金などがあります。金利は最も高い金融機関でも0.1%(積立期間5年)です。
この商品の魅力は、使い道が幅広いということでしょう。宿泊旅行はもちろん国際航空券や食事、ゴルフ、遊園地、テーマパーク、観劇、スポーツ観戦……。夫婦で使うもよし、子供や孫たちと一緒に使うもよし、自由度が高いのです。
欠点は、現金での授受ができないことと最低積立額が100万円と高いこと! JTBが準備している商品の中に希望の商品がない場合は、困ったことになります。申し込む前にその点を十分に検討してください。
積み立て方
この商品は積立タイプです。1~5年間(12~60回)指定口座から毎月10日自動振り替えで積み立てます。・積立目標額(最低100万円)を決め、積立期間から毎月の積立額を決める。
・毎月の積立額を決め積立回数を決める。
いずれか使い勝手のいい方を選びます。
サービス額
積立期間中は年利換算(単利月数計算)2.5%が、5年間分割受取期間中は年利換算(単利月数計算)1.0%のサービスがつきます。目標額100万円、積立期間が1年(12回)、3年(36回)、5年(60回)では
12回 | 36回 | 60回 | |
毎月の積立額 | 83,333円 | 27,777円 | 16,666円 |
総積立額 | 999,996円 | 999,972円 | 999,960円 |
毎年の受取額 | 206,707円 | 211,702円 | 216,699円 |
総受取額 | 1,033,535円 | 1,058,510円 | 1,083,495円 |
サービス総額 | 33,539円 | 58,538円 | 83,535円 |
大雑把な計算ではありますが、積立12回では3.35%、36回では5.85%、60回では8.35%の換算率になります。
注意点
最終積立月の翌月10日が第1回目のレジャー年金受取権利発生日になります。2回目は1年後の同月10日に権利が発生します。1年間パラパラと分散して使うもよし、次年度に繰り越すのもO.K.。ただし繰越分についてはサービス額はプラスされません。「レジャー年金」は金融商品ではないため、現金で払い戻しを受けることはできません。充当できる金券は一定の商品(主催旅行、宿泊手配を伴う手配旅行、国際航空券、「ナイスグルメ」「ナイスジョイ」「JTBエンターテイメントチケット」など)に限定されています。
途中解約も可能ですが、その場合積立期間中と受取期間中のサービス率はダウンします。
同じような商品で「JTBたびたびバンク」があります。積立方法や使用期間、サービス額、利用できる商品等に違いがありますので、どちらが使いやすいか比較しましょう。
60歳定年の頃には、子供たちは独立し孫が数人いるという人も多いようです。1年に1回一族で旅行したり、クリスマスパーティーや新年会を一流レストランで過ごす! そのようなお楽しみ資金を準備する商品としてはかなり魅力を感じますがいかが?
【関連記事】
「自由度アップの旅行積立 新登場」