「逆差し値」はご多忙トレーダーの救世主

忙しいサラリーマン投資家にとって、ザラバ中に株価チェックができないことは大きな痛手。かといって仕事の合間にこそこそと株価をチェックしていては、仕事にも身が入りません。

そんな人のための救世主として最近、注目を浴びているのが「逆差し値」と呼ばれる注文方法です。

逆指し値とは、株価が指定した金額まで下がったら売り、指定した金額まで上がったら買いとする注文方法。「指定した金額よりも株価が下がったら買う」という、今までの指し値注文とは反対の指示を出すことから、このように呼ばれています。

注意したいのは、ネット証券によっては、この「逆差し値」を取り扱っていないところもあるということ。まずは、自分が口座を開設しているネット証券で逆差し値注文を出すことが可能かどうか、調べてみましょう。

基本の活用方法は3パターン

逆差し値が活躍するシチュエーションは、主に3パターンあります。

●トレンドをフォローする
株価がボックスを突き抜けて上昇トレンドに転換したところを狙い撃ち。上昇トレンドを逃さずに買うことができる。


上昇買い」「トレンドフォロー」などと呼ばれるのがこのパターン。

ずっと株価が横ばいだった銘柄が、ボックス相場を突き抜けて上昇するのは、株価が本格的な上昇トレンドに転換した証拠。逆差し値を使ってこの瞬間を狙えば、株価が上昇トレンドに乗ったところで、タイミングを逃さず買い注文を出すことができます。


●利益を確定する
株価が上昇したら追い続け、下がり始めたらさっさと売るというなんとも欲張りなパターン。これぞ逆差し値の真髄!?


株価がこのまま上がるなら放置、もしも下がってしまっても利益だけはしっかり確定させておきたい!という場合に効果を発揮するのが「利益確定売り」と呼ばれるパターンです。

例えば、1,000円で購入した銘柄の株価が現在、1,200円までが上昇しているとしましょう。そんなとき、「まだ値上がりするなら利益を追求したいけれど、値下がりしまって結局損失が出るのは嫌!」――そうに思うのが、投資家の心情というもの。

ここで活躍するのが、逆差し値。「株価が1,100円まで値下がりしたら売り」という逆指し値注文を出しておけば、もしも株価が下がり始めても、確実に利益を確保することができるというわけです。

この方法を何度も繰り返し使えば、さらに効果はアップ! 
株価がそのまま順調に上がり、1,300円になったところで「1,200円まで値下がりしたら売り」、1,400円になったところで「1,300円まで値下がりしたら売り」という具合に、じわじわと外堀を埋めていけば、損失を常に抑えながら利益を追い求め続けることができてしまうのです。

●損失を最小限に食い止める
株で儲けるには、いかに損失を少なく抑えられるかがカギ。タイミングを逃さず損切りできることのメリットは大きい。


最後が「ストップロス」と呼ばれるパターンです。

ストップロスとは、その名の通り、損失を限定すること。1,000円で買った株について「800円まで値下がりしたら売り」という逆差し値注文を出しておきます。そうすれば、株価が値下がりした場合の損失を、最低限に抑えることができるというわけです。

株で利益を出すための最大のポイントは、ロスを最小限に食い止め、資金を効果的に回転させること。あれよあれよという間に株価が下がるのを見過ごしていると、損失は一気に膨らみます。だからといって塩漬けにしてしまっては、せっかくの資金を寝かせることになってしまいます。

塩漬け株を作らないためにも「ストップロス」は有効な方法です。忙しくてなかなか株価チェックができないという人なら、買い注文と同時に、逆差し値でストップロスのための売り注文を出しておくことをおすすめします。

株価が上昇中のときはその勢いに乗り、下落中のときは損失を食い止めたいという、投資家の永遠の願望を手助けしてくれるのが逆差し値。

忙しくて株価をチェックできないというときはもちろん、1週間ほど海外旅行に出かけたい、保有している銘柄が多すぎてすべての株価に目が行き届かないなんていう場合にも、逆差し値注文を出しておけば、ひとまず安心。ポイントを押さえて賢く活用すれば、オンライントレード生活に気持ちの余裕が生まれること間違いなしです。

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