ライブドアや楽天などによる派手なパフォーマンスで最近、注目を集めているのが「株式分割」。企業や投資家にとっていったいどのようなメリットがあるのでしょうか?

そもそも株式分割ってなに?

成長株を長期で保有すれば、何度も株式分割に遭遇できる可能性が。株数も2倍、4倍とネズミ算で増えていく。
株式分割とは、企業が1株を1.5株や2株にするなど、発行済みの株を細分化して総数を増やすこと。

ある企業が1:2の株式分割を行ったとします。すると、その企業の株を1,000株保有していた株主は、労せずして今までの倍の2,000株を保有することになります。

一昔前までは1株当たりの純資産額が5万円を下回ってはならないという決まりがあったため、それほど株を細分化することはできなかったのですが、2001年の商法改正によってこの規制が撤廃。思い切った分割をすることが可能になりました。

こうした背景から、近年は大胆な株式分割をする企業が続出。ライブドアは2003年に1:100、楽天も2002年、2004年と1:10の株式分割を行っています。

企業にとってのメリットは?

企業が株式分割を行うメリットはいろいろあります。

まずは、購入単価を下げて、個人投資家に買いやすくするということ。これによって株主の数も増え、市場での流動性も高まります。

また、勢いのある企業であれば、株式分割によって時価総額がアップする可能性が高くなります。

理論上は、株式分割を行ったところで、新たに資本の払い込みがあるわけではないので、発行済み株式数が増えるだけで、時価総額全体に変化はないはずです。つまり、1株1,000円の株を10分割すれば、理論上は1株100円になるはず。

でも、実際には株価が105円、110円といった具合に、多少割高になることが多いもの。結果的に時価総額が増えるケースが結構あるのです。

M&Aの戦略としても有望

最近では大幅な株式分割を行い、その間の株価の乱高下を利用してM&Aを行うという手法も注目を集めています。

現状では、株式分割が行われてから、実際に新株が効力を発揮するまでには50日程度かかることになっています。

この間は、発行済み株式数が数字上、増えているにもかかわらず、実際に取引可能な株数は以前のまま。そのため、需給バランスが崩れて株価が急上昇しやすくなります。

このカラクリを利用するのが、最近のベンチャー企業の得意技。需給バランスが崩れ、株価が上昇したところで株式交換を行えば、より少ない株数でM&Aが行えるというわけなのです。

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