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年末年始は「ご祝儀相場」になるって本当?

もうすぐ2005年も終わり。そこで毎年話題になるのが年末年始の「ご祝儀相場」です。果たして今年も「ご祝儀相場」になるのでしょうか?

執筆者:大竹 のり子

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2006年こそ思い切って利益を上げたい!と思っている人も多いはず。まずは大発会からご開運~♪
もうすぐ2005年も終わり。そこで毎年話題になるのが年末年始の「ご祝儀相場」です。果たして今年も「ご祝儀相場」になるのでしょうか?

そもそも「ご祝儀相場」って?

「ご祝儀相場」という言葉を聞いたことがない、という人のために、まずは「ご祝儀相場」とはいったいなんぞや?ということを解説しておきましょう。

「ご祝儀相場」とは、年明け最初の立ち会い(大発会)や年末の最後の立ち会い(大納会)などの際に、いわゆるご祝儀を込めた注文が出され、相場が少し高くなることを言います。新規公開の際に、上場のお祝いだからと少し高めに株価がついたりする場合にも「ご祝儀相場」と呼ばれます。

過去のデータを見てみよう

試しに、過去の年末年始の株価のデータを見てみましょう。

下の図は、2003~2004年、2004~2005年という、過去2年間における年末年始の日経平均株価(終値)をグラフ化したものです。確かに、大納会に向けて株価が上向きになり、それよりもさらにちょっと高い水準から、大発会が始まっていることが分かります。

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「ご祝儀相場」の謎を解く!

なぜ、このように毎年同じような現象が起きるのか、不思議に思う人も多いはず。そのポイントを時間の流れで追ってみましょう。

ひとつは、大納会の1週間ほど前から、節税対策のための売りが頻出するため、株価がいったん下がるということです。1年間の利益が多かった人が駆け込みで含み損を売るため、どうしても株価が下がりやすくなります。

いったん株価が下がったあとは、大納会へ向けて株価が復活します。年末に向けて株価がぐんと上昇することから、「掉尾の一振(ちょうびのいっしん)」という格言があるくらいです。これには、節税対策のための売り圧力がなくなった反動も株価の上昇に大いに貢献しているといえるでしょう。

そして、株価が上昇したところで迎えた新年。多くの投資家は「1年の最初ぐらい景気よく始まって欲しい」という願いを込めて、少し高めの株価をつけます。こうした懐事情と投資家心理が、年末年始の「ご祝儀相場」を生み出しているのです。

さて、2005~2006年はどうなる?

こうした「ご祝儀相場」は、東証などに上場している時価総額の大きな銘柄よりも、ジャスダックなどの値動きの大きい銘柄、成長に勢いのある銘柄のほうが、より顕著に現れるようです。

とはいっても、株価は生き物。120%確実に「ご祝儀相場」がやってくるとは限りません。ご祝儀をちゃっかり狙いつつも、冷静に相場を見守りたいですね。
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