株・株式投資/株式関連情報

ところで、ゴールデンクロスって何?(2ページ目)

雑誌やネット上でよく聞く言葉の1つに「ゴールデンクロス」があります。しかし、それって何?と思う人が意外に多いのが現実。そこで、今回はゴールデンクロスについて解説します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

  • Comment Page Icon

ゴールデンクロスは株価上昇を示唆?

ゴールデンクロスをすると株価が上がるといわれています。ただし、すべてにおいてそうなるというわけではなく、短期移動平均線が長期移動平均線を上抜くときの状況によって異なるのです。その状況は大きく3つあります。

■長期移動平均線が上昇中で、それに対して短期移動平均線が突き抜けたとき。
このときは、株価は上昇していく確率が高いのですが、短期移動平均線の上昇が急すぎると、上昇も短期的に終わり、急落する可能性もあります。逆に、短期と長期の移動平均線がゆっくりと上昇している場合、ゆっくりと長期的な株価の上昇が期待できます。

■長期移動平均線がほぼ横ばいのときに、短期移動平均線が突き抜けたとき。
この場合は、株価の大幅な上昇はあまり期待できません。その後はもみ合いが続いたり、下落に転じる場合もあります。

■最後のパターンは、長期移動平均線が下向きのときに、短期移動平均線が突き抜けたとき。
この場合は、長期が短期の移動平均線を上から下に抜いてしまったという感じです。それまで株価の下降が続いていたので、株価の上昇に勢いはあまりありません。このような場合は、注意が必要です。
画像の代替テキスト
両方の移動平均線が下がってきていたところでのゴールデンクロス。あまり強さがありません。



ゴールデンクロスに欠点はあるの?

移動平均線はその期間が短ければ短いほど、短規的な株価の動きが表示されるので短期売買においてはとても役に立つのですが、その分相場のわずかな変動で頻繁にシグナルが変わってしまい、いわゆるダマシが発生します。

それに対して期間を長く設定するとダマシは少なくなりますが、タイムラグが生じ、トレンド変換のシグナルが出るのが遅くなってしまうのです。
画像の代替テキスト
ゴールデンクロスをする前に株価が上がりきっている状態です。しかも長期移動平均線も横ばい状態。こんなときには、注意が必要です。

またゴールデンクロスをした銘柄には買いが入ると予想した投資家が、逆に売ってしまうこともあって、その影響で株価が思うように上がらなかったり、下がってしまったりすることも考えられます。一般的には上がるサインとして見られているゴールデンクロスですが、絶対的なものではないのです。

ゴールデンクロスを利用するときには、メリットだけではなく欠点も踏まえて利用していきたいですね。

さて、ゴールデンクロスは短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜いた点でしたが、その逆はどうなのでしょうか?またクロスするタイミングによってそれぞれのクロスが持つ意味合いが異なってくるのでしょうか?それは次回の記事で紹介します!

【関連リンク】
チャートでわかる株価上昇ポイント(All About デイトレード・スイングトレード)
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます