「今、マンションは買いどきなのでしょうか?」そのようなご相談を受ける機会が増えてきました。金利が低く、手ごろな物件価格で広めの住宅が増えてきた今は、買いたい人にとってはいい時期かもしれませんね。
でも、いざ買おうと計画を立て始めると、貯蓄が少ないという現実にぶつかります。頭金が貯まるまで待つか、それともお金がなくても買ってしまうか。「家賃を払い続けるのはもったいない気がする」というのも多くの人が抱えている悩みです。
★「家賃+貯蓄」VS「ローン」
家賃を払いながら貯蓄をするより、ローンを多めに組んでしまった方がいいのでしょうか。とりあえずローンが借りられるのかどうかは横に置いて、それぞれのケースで支払う金額を試算してみます。
<メーカー勤務のゆりこさん(仮名)30歳の場合>
・買いたいマンションの価格 2500万円
・現在の貯蓄 150万円
・現在の家賃 8万円
・年間貯蓄可能額 76万円
(月々3万円、ボーナス時 各20万円)
(1)2500万円の住宅ローンと150万円の諸経費ローン
頭金なしで購入する場合、マンション価格2500万円分のローンと諸経費分150万円のローンを組むことになります。
2500万円の住宅ローンを金利3%、返済期間30年で借りると月々の返済額は105,401円。諸経費ローンは金利も少々高め。金利5%、返済期間5年で借りると月々の返済額は28,306円です。
<ゆりこさんのローン返済額>
・住宅ローン 月々105,401円
(30年間合計 3,7944,360円)
・諸経費ローン 月々28,306円
(5年間合計 1,698,360円)
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合計 月々133,707円
返済期間トータル 39,642,720円
最終的に支払う住宅ローンと諸経費ローンの総額は、3964万2720円となります。
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