貯蓄/貯蓄できない人のための貯め方

貯蓄が増える人と増えない人の違いは何?

収入が増えれば貯蓄が増えると思っていたのにまったく増えないA子さんと、年収300万円で500万円貯めたB子さん。この二人の違いはいったい何?

執筆者:上野 やすみ

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同じ会社の同僚でも、マンション買った女性がいたり、高級そうな洋服を着ている人がいたり。お金の使い方は人それぞれとはいえどんなところで差が出るのか、気になるものですね。
そこで、2人の女性に登場していただき、お金が貯まる人と貯まらない人の違いをみてみましょう。


収入が増えても貯蓄が増えないA子さん

収入アップで高価なものを買いたくなることも・・・
メーカーの広報に勤めるA子さん(33歳)は1年前に主任に昇進し、それまで480万円だった年収が600万円にアップしました。昇進前には年収が増えれば貯蓄も増えると思い、「毎年100万円貯蓄して5年で500万円貯め、今の貯蓄200万円と合わせてマンションの頭金にしよう」と夢見ていました。

でも、1年たっても以前とまったく貯蓄が増えていない自分に気づきました。
振り返ってみると、まず昇進したご褒美に以前から欲しかったブランドの時計を26万円で購入、スーツも新調しました。また、ちょうどアパートも更新時期だったので、今までより通勤に便利な場所へお引越。家賃が2万円アップしました。その他にも外食が増えたり、アクセサリーや化粧品などを買い替えたり、収入が増えた分支出が増えて結局貯蓄は全然増えなかったというわけです。
「収入が増えたらすぐに貯蓄額を増やす手続きをしないとだめですね。」(A子さん)

積立定期で500万円貯めたB子さん

少ない材料費でおいしいものを作るのもゲーム感覚で面白い。楽しむことで貯蓄生活も長続きする
派遣社員として勤務しているB子さん(31歳)は、年収300万円ですが現在の貯蓄額は500万円。実家暮らしというメリットを生かして毎月6万円の積立貯蓄をしています。でも、それ以外の細かな節約はしていないそう。

「元来ずぼらなので、毎日家計簿をつけるなんて面倒でできない。だから、給料が振り込まれた数日後には自動的に定期預金に振り替えてもらう手続きをしました。そうしたら、今度はずぼらなのがプラスに働いて、わざわざ定期預金を解約するなんて面倒なことはしたくない、だから手元にあるお金でやりくりするという発想になっていきました。」(B子さん)

メリハリ支出で満足度アップ!

B子さんは毎月1つは自分にとってちょっと高価だなと思うものを買うようにしているそう。例えば、いつもは3900円の靴を買っているけれど今月は1万5000円の靴を買い、その代わりブラウスやスカートはバーゲンのものを買う。そして翌月は温泉旅行に行くのにお金を使い、その分休日は家に友達を呼んでレンタルDVDで映画鑑賞するなどお金を使わないで遊ぶ方法を考えます。
このようにメリハリをつけているのでストレスはたまらないし、周りからみてもB子さんが生活を楽しんでいる様子が伝わってきます。


「上手に使うこと」が貯蓄を続ける秘訣

貯蓄を増やそうとするとどうしても「お金をいかに使わないようにするか」という発想になりがちですが「使わない」と否定形で考えると苦痛を伴うものです。だから「今あるお金でどうしたら満足した使い方ができるか」を考えることが大切です。今あるお金で満足できない人はたとえ収入が増えても欲望にまかせて支出が増えるだけです。
貯蓄を増やしたい人は、収入が増えたら、余裕ができたらと先延ばしにするのではなく、たとえ少額からでも今からスタートすることを考えましょう。

<関連サイト>
支出の見直しで満足度アップ
決まった支出こそ見直しを
アメリカに学ぶお金の授業
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