最近の株式市場はどうなのか?指標の見方が分かれば株式ニュースを見るのも楽しくなる! |
日経平均株価とは?
日経平均株価は、東京証券取引所の第一部に上場している銘柄のうち、225銘柄をピックアップして平均の株価を計算したものです。銘柄は、流動性や、業種のバランスを考慮して選択されており、1970年以降、毎年数銘柄の入れ替えをしています。日経平均株価は、1949年からスタートして約50年の歴史がある指標です。スタート当初は300円前後であった日経平均株価も、日本経済の成長とともに上昇。バブル絶頂期には38,915円の史上最高値をつけたのをピークに、2003年4月28日には7,603円まで下がり、現在は(2007年1月31日終値)は、17,383円まで回復してきています。
でも、「私の持っている株は、1株700円なのに、平均は17,383円もするの?」と不思議に思うかもしれませんね。これは、銘柄入れ替えや株式分割など市況変動以外の要因を除くように修正をしているからなのです。例えば、1株1000円の銘柄が株式分割をして1株を2株に分けることになった場合、株数が2倍になるかわりに、株価は半分の500円になります。1株の株価が下がってしまいますが、株価×株数としては同じなので、この場合は元の1000円と同じ価値が継続している、というように調整をするのです。このように過去からの連続性を保つようにしているので、現在の株価を単純に平均したものとは異なる数値となっています。
ただ、株価を平均したものをベースにしているため、ソニーやトヨタ自動車など1株の株価が高い銘柄の動きに左右されやすく、最近の銘柄入れ替えで情報・通信の銘柄(ハイテク株)が増えたことで、これらの値動きの影響を受けやすい傾向があります。
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