資産運用/資産運用をするときの鉄則

初心者向き ★★ ポートフォリオ運用入門塾(2)

金融商品の「収益源」は「短期金利」「長期金利」「為替相場」「株式相場」「商品相場」の5つにほぼ集約されます。金融商品の良し悪しは結果論でしか判断できませんが、それぞれのリスクやリターンの度合いは、多くの場合マーケット自体のリスク・リターンの度合いに大きく影響されます。そこで、それぞれのマーケットについてある程度の相場観を持った上で、状況に応じて金融商品を使い分ける工夫が必要となってくるのです。

執筆者:神戸 孝

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「ポートフォリオ運用入門塾」の第2回目は、金融商品の「収益源」の違いに基づく分類方法についてです。

皆さんの誰もが、少なくとも1つや2つの金融商品を利用しているはずです。それぞれの金融商品の性格をつかむためには、それらの金融商品から利息や配当、分配金などと呼ばれる「収益」を得ている場合に、それらの収益がどうやって得られたのかを考えてみるとよいでしょう。世の中には、数多くの金融商品があるわけですが、その収益源は何か、ということをつきつめていくと、実は(a)短期金利、(b)長期金利、(c)為替相場、(d)株式相場、(e)商品相場、の5つに現状ではほぼ集約されてしまうことがわかります(6つ目の収益源として、不動産相場(賃貸及び売買相場)があり、今後は日本でも「不動産投資信託」などという商品を通して、注目されることと思いますが…。)

もちろん、金融市場も株式市場も世界各地に存在しますから、それぞれ別の収益源ということもできますが、マーケット(市場)の種類としては5種類(または6種類)しかないのです。

たとえば、預貯金タイプの商品の収益源は(a)の短期金利の場合がほとんどです。債券類や貯蓄型の保険商品の収益源は(b)の長期金利と言えます。国内株や国内株で運用する投資信託の収益源は(d)の株式相場です。また、最近ポピュラーなものとなって来た外債(外貨建ての債券)は、(b)の長期金利(但し海外の)と(c)の為替相場の両方を収益源とする商品です。金は(c)の為替相場と(e)の商品相場の両方を収益源としていると考えればよいわけです。
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