うまく活用!
けっきょく、金融機関などで取り扱われている「ドル・コスト平均法」による自動積立は、自分にとって保有する「必要のある投資対象」を、「必要な金額分」まで組み入れるという目的のためには、精神的にも実務的にもたいへん有効な手段となります。
もちろん投資対象がどんどん値下がりを続ければ損失額は拡大します。まして、投資対象の会社が倒産でもしてしまえば積立資産は紙くず同然になることもあります。つまり、投資対象や投資金額には充分注意をしておく必要があります。
むしろ、タイミングを計り低い価格で買付けようとする努力よりも、「投資対象」や「投資金額の保有資産に対する割合」を決めるために努力することの方が、資産形成においてはより重要になります。
ドル・コスト平均法のデメリットもきちんと踏まえた上で、貴重な時間をムダにしないためのツールとして、有効に活用すべきでしょう(ツールに振り回されるのではなく、うまく戦略的に使ってください)。
/上野博美
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