どっち?
お金を運用する場合に重要なことは、自分が行う方法が「投資」なのか「投機」なのかを認識するということです。それは、「投資」か「投機」かによって、とる方法が異なるからです。
株式投資の書物などに、「ロスカットルール(いくらかの損失が出たら損切るというルール)を作りましょう」とよく書かれていますが、これは企業の内容を見ながら投資判断する「投資」ではなく、価格の動きを当てる「投機」の時にとる方法です。
「価格の動きを当てる」目的で行った結果、はずれたのであれば「負け」を認めて、損が大きくならないうちにさっさと損切りをしましょうというものです(欲と恐れ)。(投資内容を見て買っているわけではなく、「市場が真の価値を示してくれる」まで待つという投資方法でもないからです)
株式を買う為には、その株式を売ってくれる人がいなければなりません。また、株式を売却するには、買いたい人がいてくれる必要があります。つまり、常に自分の考えと異なる考えの人がいるからこそ売買は成立するのです。
株式投機は、「勝つか負けるか」の世界です。だから、株式投機は難しいのです。(投資では、企業が成長すれば、買った人みんなが勝つことも可能です。)
株式投機を行った結果、うまく“当たれ”ば「頭金」は増えるかもしれませんが、“はずれれば”さらに住宅の購入が遠のくことが考えられます。
投資にしろ、投機にしろ、リターンはどうなるかやってみなければわかりません。運用を勉強してできることは、「リスクをコントロール」することです。投資・投機を行う場合には、損失額を把握した上で、投資金額を決めておくことが大切です。