景気の動向を知るには?
景気の動向を見る上で代表的なものに内閣府が発表する「景気動向指数(DI)」があります。
「景気動向指数(DI)」は景気が上向きなのか下向きなのかという景気の変化の方向をあらわしています。
3つの指数
景気動向指数(DI)には、"今の景気"より先に動く『先行指数』、ほぼ一致して動く『一致指数』、遅れて動く『遅行指数』の3つ指標があります。
先行指数は、一致指数よりも数ヵ月先に動きますので、先行指数の動きからこれからの景気の動きを読むことができます。遅行指数は一致指数に比べて半年から1年遅れて動きますので、景気の転換点や局面の確認に利用します。
分かれ目は50%
そして、景気の良い・悪いの判断は指数が50%を上回るか下回るかで判断します。50%を上回っていたら良い、下回っていたら悪いということになります。
たとえば、先行指数が80%だと「これから良い」、遅行指数が30%の場合は「過去、悪かった」ということになります。
ただ、この指数(DI)では、景気の変動の大きさとかテンポなどの判断はできません。つまり、指数の値が大きいからといって大幅回復!というわけではありません。あくまでも50%を基準に上回っているのか下回っているのかが判断基準になります。ただ、最近はこの数値が0%や100%に近いかどうかを確認する必要がでてきています。
何%などという指標の数値を見ると、とても複雑な計算をしているように見えるのですが、この計算の仕方はとても簡単です。