TOBなどの専門用語がお茶の間に登場!
ライブドアによる買収に関するニュースでは、難しい専門用語が飛び交っています。新株予約権とは何でしょう? |
ライブドアが買収資金を調達するために使ったのは「新株予約権付社債」。ニッポン放送がフジテレビに割り当てたのが「新株予約権」。「なんだか、紛らわしい~」と思われた方も多いのではないでしょうか?
新株予約権はバブル期に既に一世を風靡!
実は、バブル期にとても人気の高かった金融商品「転換社債(CB)」「ワラント債」の名称が、2002年の商法改正で「新株予約権付社債」に変わりました。まず、この2金融商品について理解すると、新株予約権が理解しやすくなります。転換社債(CB)とワラント債の違いは
どちらも会「社」が発行する「債」券(=社債)です。この社債には、「株式をあらかじめ決められた価格で取得する権利」がついています。CBは?
「CBって何?」の記事のとおり、(詳しくはこちらをご覧下さい)でした。
つまり、社債か株式のどちらか一方しか保有できません。
ワラント債は?
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という状態になります。
例えば、このワラント債に「1株1000円で1000株購入できる」権利が付いているとします。この権利を使う(行使する)と、100万円(1000円×1000株)を別途払い込むことによって、1000株の株式を受け取ることができます。つまり、「社債」と「株式」を保有した状況になっています。もちろん、行使しなければ(放棄すれば)、社債のみの保有ということになります。