不安解消に元本保証型が増加!
契約者が、変額年金を購入する時に躊躇してしまうのが、元本保証がないということです。確かに死亡保険金には最低保証がありますが、あくまでも死亡時です。運用状況によっては年金の原資が大きく目減りするかもしれないとなると、契約することに不安を感じる人は多いものです。
そこで、年金原資が保証されるものが登場しました。そしてさらに、長期間運用した後、元本が保証されるだけでは物足りないということで、積み立て開始後○年経過後なら元本の110%とか120%保証というような保証型商品が増えてきています。しかし、ここでも、「負担なくプラスαはあり得ない」ということです。保証がある分、契約者のコスト負担は増えています。
*保証の付け方は商品により異なりますので、ご注意下さい
ラチェット型(死亡保障のステップアップ)
また、ラチェット型という、死亡最低保障額を運用実績によりステップアップするという機能がついた商品もありますが、これもその分、契約者側のコストがアップしています。
付加機能のためのコストは契約者が負担。見極めが肝心!
複雑な機能は、契約者の心理的な面も含めた負担を軽減するためにつけられていますが、何らかの機能が付加されれば、その分、コストが高くなります。元本を確保するために様々な機能をつけるほど、大きなリターンは期待できなくなるという設計になります。自分にとって、それらが求めているものなのかどうかをコストを踏まえて見極めることによって、選択する商品は異なります。
変額年金のメリット(税制、スイッチング手数料、ハイリターン期待可)、デメリット(コスト、選択する投資信託の種類が少ない、付加機能がなければ元本割れあり)を知った上で、他の金融商品などとも比較し最終的に金融商品を決定していくことになります。
*変額年金の種類はたいへん多く、記事は一般的な基本的仕組みで詳細は商品により異なります。実際に契約を検討される場合には、契約のしおりなどで必ずご確認下さい。
/上野博美