個人年金/個人年金保険の選び方

複雑な変額年金の仕組みを解明!(4ページ目)

変額年金の販売額が伸びています。しかし、その仕組みはたいへん複雑です。メリット、デメリットをきちんと知った上で、加入するかどうかを決めたいものです・・・。

執筆者:上野 博美

  • Comment Page Icon

不安解消に元本保証型が増加!


契約者が、変額年金を購入する時に躊躇してしまうのが、元本保証がないということです。確かに死亡保険金には最低保証がありますが、あくまでも死亡時です。運用状況によっては年金の原資が大きく目減りするかもしれないとなると、契約することに不安を感じる人は多いものです。

そこで、年金原資が保証されるものが登場しました。そしてさらに、長期間運用した後、元本が保証されるだけでは物足りないということで、積み立て開始後○年経過後なら元本の110%とか120%保証というような保証型商品が増えてきています。しかし、ここでも、「負担なくプラスαはあり得ない」ということです。保証がある分、契約者のコスト負担は増えています。

*保証の付け方は商品により異なりますので、ご注意下さい

ラチェット型(死亡保障のステップアップ)


また、ラチェット型という、死亡最低保障額を運用実績によりステップアップするという機能がついた商品もありますが、これもその分、契約者側のコストがアップしています。

付加機能のためのコストは契約者が負担。見極めが肝心!


複雑な機能は、契約者の心理的な面も含めた負担を軽減するためにつけられていますが、何らかの機能が付加されれば、その分、コストが高くなります。元本を確保するために様々な機能をつけるほど、大きなリターンは期待できなくなるという設計になります。自分にとって、それらが求めているものなのかどうかをコストを踏まえて見極めることによって、選択する商品は異なります。

変額年金のメリット(税制、スイッチング手数料、ハイリターン期待可)、デメリット(コスト、選択する投資信託の種類が少ない、付加機能がなければ元本割れあり)を知った上で、他の金融商品などとも比較し最終的に金融商品を決定していくことになります。

*変額年金の種類はたいへん多く、記事は一般的な基本的仕組みで詳細は商品により異なります。実際に契約を検討される場合には、契約のしおりなどで必ずご確認下さい。

/上野博美
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/11/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます