増える個人投資家のオンライントレード
誤発注防止は個人投資家にとっても重要! |
資産の中に株式をうまく組み入れることは、資産を形成する上でたいへん有効な手段になり得ます。最近では、オンライトレードのシステムが充実したため、低コストで簡単に株式注文が出せることもあり、自分で株式注文を出す投資家がたいへん多くなっています。
受注のプロでも誤発注は当たり前
そんな中、「株式注文を取り次ぎ証券取引所に発注する」ことを業務のひとつとする証券会社(受注のプロ)の誤発注報道が相次いでいますが、誤発注は今に始まったものではありません。発注のプロでも誤発注が多発するわけですから、個人投資家にとっても他人事では済まされません。そこで誤発注の傾向と対策について考えます。
最近報道されている証券会社の大きな注文ミス
■株数と指値の取り違い(逆に入力)
- 2001年・UBS証券
- 2005年・みずほ証券
■株数入力違い
- 2001年・ドイツ証券
- 2003年・リーマン・ブラザーズ証券
- 2006年・日興シティグループ証券
■銘柄入力違い
- 2006年・大和証券SMBC
これらは、単純な入力ミスの場合だけでなく、他の要因が絡まって起こっている場合もあります。
*情報は全ての投資家にフェアに伝えられる必要があり、上記のような情報は全ての投資家に速やかに開示される必要があります。最近、誤発注の報道が増えていますが、もしそれが「企業の情報開示が進んだ」という理由であるならば、それはむしろ評価すべきことになります。誤発注した金融機関を責めるだけではなく、その対応や今後の姿勢をきちんと見極めることが大切です。そして、自社にとって不利な情報だとしてもそれを速やかに開示することは、金融機関に限らず全ての企業においても重要なことといえます。