そこで、過去の景気拡大期の短期金利のピーク時期を調べてみました。すると、
のようなパターンになる傾向にあります。つまり、まず株価のピークがやってきて、次に景気のピークが、そして最後に短期金利のピークがやって来ます。
過去の景気拡大期間での株価ピーク時期、短期金利ピーク時期
株価ピークのあとに景気ピークが、そして金利ピークは景気後退気に突入した後というのが平均的 |
*短期金利は有担保コールレート翌日物平均値・日銀HPより
もし、景気の波をつかみながら、株式や債券の保有ウエイトを変えるという戦略(「金融相場=相場の春・業績相場=相場の夏」は株式のウエイトを高め、「逆金融相場=相場の秋」の初めに株式のウエイトを落として短期金利をもとにした金融商品に変え、「逆業績相場=冬」に入る頃に長期金利の固定金融商品に変更する戦略)をとろうとする場合、ウエイトの変更が遅れて金利のピーク時期まで株式のウエイトを高めたままでいると、既に株価が大きく下落しているため、大きなダメージを受けることになります。
*特に株の高値を見た後の株価が下がってきている時点で株式を売却することは心理的にたいへん難しい