1.どう分けるかを決める

1.誰が何を引き継ぐのがベスト?
この記事を読んでいらっしゃる方々は、年齢も立場もまちまちです。ここでは便宜上、親の立場(財産を残す側)の方に向けて記します。

まずは、誰に何を相続させるかを考えることが必要ですね。公平に分けるには、金額だけを考えていてはうまく行きません。仕事の都合で実家から遠く離れた街に住んでいる子どもにとっては、マイホームを相続しても住めないし管理もできないので困る、という場合もあります。

「まだマイホームを持っていない末っ子に家をあげよう」「妻の介護をしてくれるであろう娘に多めにあげよう」「障害があって定職につくのが難しい次男に、住まいの心配がいらないように家をあげよう」「マイホームは売って、現金を3人で分けてもらおう」など、いろいろな考え方があります。子どもたちの意見も聞いて決めたほうがよいと思います。

また、夫が死亡して妻が残された場合、妻が1人で暮らすのか、子ども夫婦とともに暮らすのかなどによって、適した分け方が変わってきます。財産のことだけでなく、生き方暮らし方など総合的に話し合う必要がありますね。

2.分けやすい資産を作る

2.家を分けるって難しくない?
大きな資産はマイホームとその土地だけという家庭は、公平に分けるための資産作りが必要です。

たとえば生命保険を活用するという方法があります。「自分が被保険者、子どもが受け取り人」という形で生命保険に加入して、マイホームを相続しない子どもには現金を残してあげられるようにするのです。(加入にあたっては、生命保険会社によく相談してください)。

3.遺言書を書く

3.思っているだけじゃダメ、形にしないと!
こう分けよう、こうして欲しいと、頭の中で思っていたり、家族の一部に口頭で伝えておくだけではダメです。「親父はオレにこう言っていた!」「いや、そんな話は聞いていない」など、ますます喧嘩のタネになるだけです。

遺言書を書いておくのが一番です。遺言書は自分で書くこともできますが、遺言書として効力を発揮するにはいくつかの要件を満たさなくてはなりません。公証役場で作って保管してもらう公正証書遺言(遺産の額により、1万6000円~の費用がかかる)を利用すれば安心です。

そのうちに書こう書こうと思いながら、日が経ってしまうものです。死はいつ訪れるかわかりませんし、病気や高齢のために意思を表すことが難しくなってしまう場合もあります。遺言書は、何度でも作り直すことが出来ますから、今の時点でベストと思う内容で遺言書を作っておきましょう。遺言書を複数回書いた場合、日付が一番新しいものが有効になります。

さいごに

相続のように、親の死亡、自分の死亡を想定した話題というのは、なかなか話しにくいものです。でも、とても大切な話です。不幸な事態(死亡)について話し合うという考え方ではなく、安心して老後を過ごすために話し合うのだと考えて、ぜひ、家族みんなで話し合う時間を作ってください。

残された者たちが争うことがないように心を配るという「親の愛情」、それこそが最大の贈り物ともいえるのではないかと思います。


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