財産が少ない場合こそ、争族対策が必要です
親の遺産をめぐって兄弟姉妹が憎みあう……。これは決してドラマの中だけの話ではありません。「うちはみんな仲がいいから大丈夫」と思うかもしれませんね。

でも一緒に育ってきた兄弟姉妹だけでなく、その夫や妻が参戦(?)してきたら? 親が亡くなった時期に、たまたま兄弟姉妹の誰かが借金を抱えていてお金を欲しがっていたら? たった1つのマイホームを兄弟姉妹でどうわける?自分や親が元気なうちに話し合っておきたいお金のこと。そのポイントをご紹介します。


INDEX
■一般的な家庭でも、相続対策は必要!……P1
■「相続」を「争族」にしないために……P2


一般的な家庭でも、相続対策は必要!

相続対策が必要なのは、ある程度の資産家のみ。相続税を納めなければならないのは、相続件数の4~5%くらいと言われています。しかし、相続対策(“税”という文字がない点がポイント)が必要なのは、すべての家庭です。公平に分けるための対策をきちんとしておかないと、喧嘩のもとになるからです。

財産といえば「マイホームといくらかの貯蓄」という一般的な家庭の場合、公平に分けるのが難しい場合があります。

たとえば、夫が死亡して、妻と子ども2人で相続をする場合。よほど広い土地にある家ならともかく、土地を3つに分けたら狭すぎて新しい家は建てられないし、売りたくても売れないし、となってしまいそうです。誰かがマイホームを相続し、残る2人は現金をもらうというふうにするには、3人がそれで「公平だ」と納得いくくらいの現金がないといけませんね。あなたの家庭、あなたの実家は、そういった準備ができていますか?

うちの兄弟はみな優しいから大丈夫?!

穏やかな暮らしのために、事前の対策が必要なのです
私は親の介護をしたから自分は多めに相続できるはずだと思っていても、兄弟姉妹がうんと言わない可能性があります。普段は優しい兄弟姉妹でも、子どもの大学入学など大きな出費の予定があったり、老後の生活費にものすごく不安を感じていたりといった状況にあった場合は、かたくなに自分の取り分を主張することも考えられます。

それは欲深だということではなく、安心して暮らしたいという当然の気持ちの表れです。当然の気持ちだからこそ、いったん揉めると、話し合ってもなかなか折り合いがつかないのです。

相続での争い(争族)は、後々まで禍根を残します。親の愛情のもとで仲良く育てられたのに、その親の遺産のために仲たがいしてしまうというのでは、あまりにも悲しすぎます。


争族対策として、どんなことをしておけばいいのか、次のページで解説します。