金利や投資の情報収集に積極的な岡本さんカップル
投資の情報を収集するには、インターネットの活用は欠かせません。でも、情報を鵜呑みに知るのは禁物! |
岡村さんカップルは、少しでも有利な貯蓄をしようと、日々インターネットを使って情報収集に余念がありません。普通預金に入れておくのはもったいないので、ある程度普通預金が貯まったら、定期預金に預け換え。定期預金がまとまった金額になったら、更に有利な定期預金を探して、預け換えをしています。
最近は、「貯蓄だけではなく、投資もしなくてはいけない」とインターネットに書いてあったのを読み、個人向け国債と投資信託を購入しました。個人向け国債は、預金よりも利回りが良く、宝くじが貰えるというキャンペーンに惹かれたため。また、投資信託は、新興国に投資するBRICsファンドと毎月分配金が出るグローバル・ソブリン・オープンで、いずれもインターネットのマネーサイトで話題の金融商品ということで購入しました。
現在の貯蓄の内訳は下表の通りになっています。
夏のボーナスは夫婦2人で120万円。夏休み海外旅行に行く予定があるので、50万円を投資に充てる予定です。今から、インターネットで熱心に情報収集をしています。
■岡本さんカップルのここが危ない!
少しでも有利な運用をと積極的にインターネットを情報を収集する姿勢は、素晴らしいことだと思います。けれども、今の金融資産状況を見ると、すぐに換金できる金融資産は、普通預金と定期預金の合計40万円だけです。イザという時の大きな出費にすぐに対応できない危険性があります。
満期日繰上特約付定期預金は、通常の定期預金より利回りは高いですが、中途解約すると大きく元本割れをする可能性があります。また、個人向け国債や投資信託は、すぐに売却(買取請求)して、現金化することはできないですし、投資期間によっては元本割れすることもあります。
また、キャンペーンやインターネットでの評判を鵜呑みにする傾向があるので、自分が投資した金融資産のリスクなどを十分に理解していないことが考えられます。
■岡本さんカップルへの簡単アドバイス
今回のボーナスでは、投資に充当する予定の50万円を普通預金・定期預金(ネット銀行の定期預金でも可)に預けることをお勧めします。事故による入院費の支払いなど急な出費の際、すぐに現金化できる資金(流動性資金)を準備する必要があるからです。流動性資金の適正額には明確な基準はありませんが、概ね2~3ヶ月分の生活費は必要です。
また、投資についてもその時の流行に流されるのではなく、まずは基本的を学び、目的を持って長期的な資産運用を心がける必要があります。