可処分所得と可処分時間を「見える化」しよう!
「金時持ち」への第一歩は、自身のお金と時間の使い方を振り返ることから |
■可処分資金(自由に使えるお金)を明らかにしよう
まずは、現在の可処分資金(自由に使えるお金)を把握してみましょう。可処分資金は、一般的に使われる可処分所得から生活するのに必要な基本生活費を差し引いた金額で表されます。
●家計に入ってくる可処分所得を計算しよう
毎月の給料明細から、所得税・住民税、厚生年金保険料、健康・介護保険料、雇用保険料を差し引いたものが毎月の可処分所得になります。他に給料から控除されるものがなければ、そのまま銀行口座に振り込まれるはずです。
●基本生活費を集計してみよう
次に基本生活費として、毎月必ず出て行く生活費(食費・水道光熱費・通信費・住居費など)を集計してみましょう。可処分所得から基本生活費を差し引いたものが、その月の可処分資金(自由に使えるお金)になります。
そして、可処分資金を何に使ったかを書き出してみましょう。可処分資金の中には、貯蓄も含まれるので、貯蓄を除いた部分について把握します。細かく項目を分類するにこしたことはないのですが、お金の使い方の傾向を把握することが目的なので、外食、趣味(映画・旅行)、習い事のように大きなカテゴリを作って分類すると良いでしょう。
●ボーナス時もしっかり「見える化」しよう
家計相談をしていると、毎月の家計についてはきちんと記録しているけれども、ボーナス時の家計については把握していないという家庭が意外に多いのです。ボーナス時も可処分所得から基本生活費を差し引き、可処分資金を求め、そこから何に使ったかを分析してみましょう。
■可処分時間を明らかにしよう
自由に使えるお金(可処分資金)を把握したのと同じように、自由に使える時間(可処分時間)をまずは確認してみましょう。可処分時間とは、1日(24時間)から、基本生活時間(睡眠や食事を取るなど生活に必要な時間)を引き、そこから更に就業時間(通勤時間を含む)、家事にかかる時間を引いて求めます。
●平日と休日の生活パターンを「見える化」しよう
平日と休日では生活パターンが異なりますので、平日と休日を分けて考えます。それぞれの可処分時間を求めたら、どのように時間を使っているか書き出してみましょう。
■自身の行動パターンを「見える化」しよう
可処分資金や可処分時間を求め、次に、それを何に使っているかを書き出すことで、自身の行動(生活)パターンをお金の面と時間の面で把握することができます。例えば、外食の多い人は、外食にかける費用も友人と外食するのに使っている時間も多いと気づくはずです。「金時持ち」になるための第一歩は、自身の行動パターンを把握し、それを見直すことから始まるのです。