借金がある人は投資などするな!
株投資が悪いわけではない。 要はやり方しだい。 |
でも何かおかしいと思いませんか。根底に大問題ありです。
それは株自体にではなく、過分に利用者(投資家)側にあるのでは? と今回相談にのっていて正直感じました。
投資はご自分の貯蓄の余裕資金で、範囲や割合を決めてやるものです。まして、借金をしてやるようなものではありません。「投資で儲けて、借金を返そう!」なんていうのも非常にくだらない愚策です。投資家ではなく、投機家、もっというとギャンブラーと何らかわりありません。
株式投資に“絶対確実”はあり得ないことです。ライブドアショックのような、想定外のことが起こりえるわけです。ですから、信用取引(※)なども、よほど資金的余裕があって、しっかりした知識を備えたという自信が持てない限り、私個人的にはお勧めしたくはありません。
※「信用取引」とは:(語弊があるかもしれませんが簡単に言うと)証券会社に担保を差し入れたり、借金をして、手持ち以上のお金で株式等の売買を可能にさせるシステムのこと。証券会社が顧客に、買付代金や売付株券を貸し付けて行なう。「資金」だけではなく、「持っていない株式」も借りれ、それを売ることができる(「空売り」「信用売り」というもの)。対に「現物取引」というものがあります。
投資より貯蓄が先決では?
「投資より貯蓄が先決」な家計はまだまだ多いのに、その鉄板基盤を通り越して見境なく、投資と家計管理を一緒くたにしたことが、今回お粗末な個人投資家の失敗につながった大きな要因になっていると思います。大いに反省すべきことではないでしょうか。私は失敗した投資家を非難したいわけでも、マネーゲーム感覚を完全否定するつもりもありません。ただ、現在の“投資をやる意味は「儲け」にあり”と考えがちな思考傾向、そこから発展する物事への捉え方〔稼いだ人は勝ち(偉い)、お金で何でも自由になるなど〕に、多分の疑問や心配を感じます。
ここ最近で出てきた個人投資家の多くの方の場合、元金(投資資金)は懸命に働いて得たお金でやっていることが多いかと思います。そのことが一瞬見えなくなってしまうときが、怖いと思うのです。失敗してから「夫婦で働いて貯めたお金を勝手に…。夫(妻)にも打ち明けられない…」となるような投資方法ではいけませんよね。
熱くなってのめり込むような性格だとか、お金が絡むと自分を見失いそうだと思われるような方、投資は向きません。やめましょう。好きでもないのに、周りに流されたり無理したりして、投資をする必要など全然ないわけですから。
あなたの家計には、資産運用が先決でしょうか。
それとも、借金やローンを減らす、節約する、貯蓄を作る、きちんとした収入を確保する(安定させる)といった、「家計防衛」が必要なのでしょうか?
<余談>
私は以前、前ライブドア社長の破産論について記事を書きました。
今後、堀江氏がどうなるかはまったく分かりませんが、もしも「破産」するとなっても、是非はい上がってきて欲しいと強く思います。場合によっては破産しても不法行為があるため、(一部)免責にならず債務を背負った状態での再スタートかもしれません。そういった苦境だからこそ、本当の力を私たちに見せて欲しいと願います。
ついでに、アメリカの破産に対する考え方をお伝えします。
どんな理由であろうと「倒れても、もう一度起き上がってくる人が本物」。
という認識があります。この考え方の根底には、結果だけを見るのではなく、恐れずにありのまま現状を受け入れ、前向きに再起を狙うことが大切だというものがあるのでしょう。
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