グレーゾーン金利帯での貸付残高は11兆円!!
日本の灰色金利残高は莫大。過払い金はどうやって発生してる? |
貸付「件数」:4714万件 (全体の76.0%)
貸付「残高」:11兆4095億円 (全体の73.6%)
〔2005年度分 貸金業者関係統計資料〕
予想はしていたものの、ベールに包まれていた部分が明らかになり、驚かせる結果でした。出資法の上限金利を引き下げるなどの内容を含む貸金業規制法案は、今臨時国会で改正され、灰色金利は公布から3年後を目途に廃止されることになっています。この貸付件数と残高をみるだけで、現行の貸金業規制法の改正は当然の方向性であるように強く感じます。
200万円の借金がなんと…
過払い金の実例をご紹介しましょう。高橋さん(仮名)は、生活費の不足をきっかけに、長いものでは14年程前から消費者金融を利用していました。返済してはまた少し借りる…を繰り返し、何とか返済をしてきてしまいました。ある時、いよいよ毎月の返済ができなくなり、弁護士に相談に行きました。〔相談当初の状況〕
・消費者金融A 借入残高:約50万円 14年前から利用
・消費者金融B 借入残高:約50万円 13年前から利用
・消費者金融C 借入残高:約50万円 11年前から利用
・消費者金融D 借入残高:約50万円 8年前から利用
〔金利の引き直した結果〕
A社:借金はゼロになり、115万円が戻ることに(過払い)
B社:借金はゼロになり、 80万円が戻ることに(過払い)
C社:借金はゼロになり、 75万円が戻ることに(過払い)
D社:借金はゼロになり、 30万円が戻ることに(過払い)
⇒ 4社合計で、300万円の過払いになっていることが判明。
200万円の借金がなくなり、300万円戻ってくることになったのです(取り戻したお金から弁護士報酬などを支払うため、全額本人に返ってきたわけではありません)。
当然、高橋さんはすでに返済が終わっていて、過払い金が生じていることなど予想もしていませんでした。
黙っていてもお金は戻ってこない!
上記実例は比較的長い期間の利用だったこともあり、全ての業者に過払いが発生し、一気に解決した例でした。しかし全部の業者が過払いになっていなくても、整理するとなった業者のどれかが過払いになることも良くあります。その場合は、他の残金が残ったところへの返済などにも充てられるので、やはり解決にはグッと近づくことになります。法律に則して計算しなおせば、あなたの借金は減るだけではなく、戻ってくる可能性も秘めているのです。「私もそうなるかも!」と思われた方は、弁護士や司法書士、信頼できる専門家などに相談してみましょう。
あなたは返す必要のない借金に、お金を払い続けていない??
【関連リンク】