借りられない人が加速して増えていく時代に
借りられなくなると、どうなっていくのだろう。 |
そのため、貸金業者側のリスク回避という意味での与信基準が厳格化されていくだけではなく、法律面からのダブル防御がなされていくことになるのです。ますます、借りられない人が加速して増えていく時代になるでしょう。
そうなると、「借りられなくなる人」のことが非常に気がかりです。先程のヤミ金の利用に走るのではということ以外に、本当に生活などにお金が必要な人のお金を借りる・返すが機能しにくくなるとか、冠婚葬祭や急な医療費などの突発的な正当な理由の際の需要に、手立てがないのでは、別の問題が生じてしまいます。
軽蔑とか悪い意味ではなく、世の中には生き方とか生活が下手な人もいます。その人達にとっては、“生きる”という部分に関係してしまう恐れもあります。そこをフォローできる体制作りも整えていただきたいものです。
問題は山積み…
今後の課題や問題は、大きく別けて・借りられない人(本来の意味でお金が必要な人)への供給方法や相談体制の整備
・セーフティネットの充実
・ヤミ金などの悪徳業者への取り締まり
・消費者への金銭教育や困ったときの解決知識
などだと思います。また、しっかりとした融資の総額制限を行うためには、銀行や信販会社、消費者金融という業態内での情報ではなく、垣根なく共有できる個人信用情報システムも必要でしょう。こういった予想される問題や課題は、政府もこれから本格的に取り組んでいく姿勢ですが、まだまだ問題は山積みだといえるでしょう。
まわしが効かない時代を、あなたはどう向かいうける?
これから来る「借りられない時代」。そこに何が一番大切だと思いますか?政府ががっちりとした体制などを整備すること? 借りるということ自体を否定や排除する考え方?
違いますよね。お金に対してしっかりした意識を持つことだと思うのです。今まで自分はお金に対して、だらしないとか甘いと感じているなら、そこを変えるような努力をする。生活に余裕ないけど、がんばって貯蓄をしてみるなどという、自分の経済力を強くすることからはじまるものです。
でも、ただ「家計管理がんばりましょう!」と言われ、「ハイ、今まで以上に頑張ります!」と思ったとしても、実際に何をどうすれば良いのかが分からないことも多いものです。ですから、今後の課題にも挙げた、金銭教育や困ったときの解決知識、家計診断等のカウンセリングも担えるような的確な相談窓口ができていくことが必要だと思うのです。そして、がんばって行動する人は家計状況を変えることができるということを、知って実感してほしいと思います。
私たち消費者、しっかりしないといけない時代に突入です。だらだらと借りることなど、やっていられなくなります。今後のためにも今から良い変化をつけていきましょう。
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