生活していく上で欠かせないのが食事。食費は削りたくても削れない生活費ともいえます。この「食費」は、いったいどれくらい使われているのでしょうか? また、使われ方に変化があるのでしょうか? 生活費の中でも、とても重要な位置をしめる「食費」を見てみましょう。

「総務省統計局」が毎月行っている「家計調査」は、世帯の収入や支出、貯蓄・負債などを調査しているものです。その調査項目は収支の細かいところまで及んでおり、食品の支出などの細かい内容まで網羅されています。 今回は、平成元年から17年の家計調査(2人以上の世帯)の結果から、食費のデータをクローズアップしてご紹介しましょう。


食費はバブル絶頂期から1割減!

食事
平成17年の食費は、68,699円。年々減少傾向にある食費。体のためにも、良質な食事をとりたいもの
平成17年の家計調査のデータでは、1世帯あたり1か月の食費は 68,699円です。この調査の平均像は、3.17人家族、世帯主が54.9歳、収入が月524,585円の世帯。 ちなみに、この年のエンゲル係数は、21.5%でした。

過去にさかのぼって見てみましょう。平成元年の食費は、75,849円。平成元年を100とすると、平成17年はおよそ90。なんと、1割も少なくなっています。実は、この間で一番高かったのが、平成4年の82,381円。バブル絶頂の頃ですね。この平成4年の食費から比べると、平成17年はなんと13,682円も減っているのです! 食費もかなり削減されてきているのがわかります。

ここで「エンゲル係数」に注目してみると、平成元年は24.3%。平成17年が21.5%でしたから、食費にかける割合も減っていますね。


お米は15年前の約半分! 月2,640円

<平成元年と17年の家計調査(2人以上の世帯)~食費編>
平成元年と17年の家計調査(2人以上の世帯)~食費編
食費全体は1割ほど減っているが、品目ごとに見てみると更に大きく減っているもの、逆に増えているものなどばらつきが多い(出典:総務省統計局・家計調査)

次に、食料別にかかった費用を見てみましょう。いずれも、1か月にかかった費用を平成元年と17年のデータで比べてみます。食費全体が1割も減っている中で、特に費用が減っているのが「穀類」です。月に 9,185円の消費が、6,454円になっています。約3割も減っていますね。その中でも目立つのが「米」。5,257円から2,640円と、5割も減っています。15年間でお米にかけた費用が半分になったということ! 驚くべき数字です。

とはいっても、「パン」にかけるお金は減っていません。2,114円から2,165円。ほぼ同じ値段で推移しています。穀物離れといってもお米に限ったもののようですね。

その他の食材も軒並み下落しています。魚介類が3割減、肉類が2割減、野菜が1割減、果物は2割%減となっています(いずれも、平成元年と平成17年の消費価格を比べたもの)。食材に対して、かなりお財布の紐が固くなっているのがわかります。

ちなみに平成元年と17年の物価を比べてみると、2000年を100とした消費者物価指数は、平成元年が91.0、平成17年が97.4となっています。7%ほど物価が上昇しているのがわかります。その中でも、食費が減っているのは特筆すべきですね。

では、全ての食材の消費価格が減っているのでしょうか?答えは、NO! なんと、消費価格が倍になっている食料品もあるのです。

次のページでは、食費がアップした食材を見てみましょう。